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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 20

「気にすることはない。これはこれから私やシエナたちを孕ませ、私のファームを繁栄に導いてくれる君に対するささやかな報酬の1つだ。
 遠慮なく受け取りたまえ」

吐息がかかるくらいに顔を近づけながら、当然のように高価な首輪を渡そうとする主。
それだけ彼女は進一のことを高く買っているのだ。
しかしいくら主人の許可があるとは言え、従僕の身分でこのような品を受け取れるわけがない。
進一は必死になってこの申し出を断ろうと試みる。

「し、しかし・・・!」
「主人の私がこの首輪をつけろと言っている!
 それとも何か?君のために最高の首輪を用意してきた、主人の気持ちを無碍にするというのか?」
「・・・っ!」

主人の権限を持ち出され、こうも強く言われては進一に断る術はない。
身動き取れなくなった進一に、フォルトナは微笑を浮かべて抱きついた。
彼女のやわらかな極上の唇の感触が、進一の身体を貫く。

カチリ・・・

そのスキにフォルトナは後ろに回した手で、進一に首輪を取り付けた。

「これで君は今日から私のファームの一員だ。
 これからよろしく頼むよ、橘進一くん♪」

そう言って笑う彼女はどこまでも美しく。
進一はこれからもフォルトナに振り回されるのだろうとおぼろげながらに感じ、苦笑を浮かべるほかなかった。
・・・その後、メイド達が慌ただしく用意を始めフォルトナの登校時間が迫ってきた。
勿論、フォルトナは何をするでなく食後のお茶を楽しみながら過ごしていたし、進一にもこれと言って用意は無い。
正確に言うと、フォルトナの膝の上から解放して貰えなかっただけであるが・・・
進一がフォルトナの膝から解放されたのは、メイドが呼びに来た時だった。
「フォルトナ様、登校準備整いました」
「うむ、それじゃあ出発しようか」
フォルトナは少し名残惜しそうに進一を膝の上から下ろす。

進一の方はあちこち撫で回されるフォルトナのスキンシップに戸惑っていたから、少しホッとしながら床を踏みしめる。
そこで進一は少し油断していたかもしれない・・・
フォルトナの腕が伸びて、進一のペ○スを掴んだのに反応できなかった。
「ふあっ?!」
「さあ、進一行こうか」
フォルトナがペ○スを掴んで引っ張るものだから、進一は少し背中を反らしながら歩く羽目になる。
さっきのサウラに運ばれるのも恥ずかしかったが、これも相当恥ずかしい。

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