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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 15

ニンフ人達は、その特性ごとに自分達の呼び名を変えている。
エスメラに代表される最も一般的なニンフ人『メジャー』
エレナに代表される少し能力の劣ったニンフ人『マイナー』
フォルトナに代表される高い能力を持つ支配者層『ノーブル』
そして、進一を襲うこの二人は戦闘種族ニンフ人の中でも更に戦闘向きな 『ウォーリア』
ウォーリアは体力、筋力に特に優れていて・・・しかも性欲が高いときている。
見事にビルドアップされた身体を絡ませ、進一を喰うように襲っていた。

そして日付の変わる午前0時。
進一はボロ雑巾のようになってベッドに捨てられていた。
涙も汗も、精液や悲鳴さえも出し尽くした彼は、ベッドでピクリとも動かない。
それはそうだろう。フォルトナで男のプライドをズタズタにされた上、今度はそのSPたちに女のように喘がされ、口や乳首やら性感帯という性感帯をあますところなく開発されてしまったのだから。
プライドを打ち砕かれ、初日からいいようにもてあそばれた進一の心は深い絶望の闇に沈んでいた。
涙も枯れた悲しみの中、『キィ・・・』と扉の開く音がした。
誰かが部屋の中に入ってきたのだろう。
だが精根尽き果てた進一は何の反応も示さない。
いや示すことができぬほどに疲労していた。
部屋に入ってきた人物は『やっぱり・・・』などとつぶやくと、進一の身体を濡れたタオルでていねいに拭き始めた。
激しい性交で汚れ、疲れきった身体にタオルの冷たさはとても気持ちいい。
進一はぼんやりとした意識の中、霧香かほのかあたりが身体を拭いているのかと考えていると。
進一の身体は仰向けに転がされ、身体を清めてくれた人物の顔が明らかになった。

(あなたは・・・)

それは霧香でもほのかでもエスメラでもない。
そこにいたのは、ここに来るとき進一たちを出迎えてくれた、あのメイドであった。
いや、彼女たちだけではない。よく見ると他にも見たことのないメイドが数人、進一の身体を清めている。
彼女たちは進一がこのようになる事態を想定し、彼の傷ついた心と身体を癒しに来たのである。
霧香たちも来たいところであったが、2人とも主人であるフォルトナの相手で来ることができなかった。
霧香とほのかは、フォルトナの子供を産んだだけに、フォルトナにとってはかなりのお気に入りになっているせいであって、進一の事を心配していない訳ではなかった。
そしてこのメイド達は、フォルトナの世話をするメイドであるだけでなく、進一の乳女妻候補でもある。
(進一は選べないが)フォルトナが気に入ればメイドから乳女になる事ができ、彼女達はそんな意識からか将来夫となる進一には好意的で献身的だった。
そんな風にメイド達が甲斐甲斐しく世話をしていると、一人の美しい女性が部屋に入ってきたのだ。

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