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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 316


だが。そんな啓太にも少しずつ、だが確実な変化が起こっている。
ザウルスペクターの一戦で己の未熟さを痛感した啓太は、ボランティアまがいをする一方で、日夜厳しい訓練に明け暮れていた。
痛い、キツい、苦しいの三重苦を毎日味わいながら、こんなことをやっているのだから、あの戦いにもそれなりの成果があったということか。
啓太のささやかな成長に、クロックはとりあえず満足しつつ、これから自分たちが何をしていくべきかを説明するのであった。

――――

ところ変わってS県某所の公園。
砂場で幼い子供が遊び、その近くで近所の主婦たちが井戸端会議をしているこの場所で、信じられない面子がそろいつつあった。
しかしそこにいる住民たちは誰一人『彼ら』の存在に気づかない。
当然だ。『彼ら』は公園周辺どころか、地球を回る監視衛星にまで気をつけて集まってきているのだ。
そんな中、どこからともなく『彼ら』のうちの1人がその口を開いた。

(―――ふむ。そろったようだな。それでは話し合いを始めようか)
(『調停者』。『破壊者』は今日も欠席か?)
(ああ。今は中東のほうで暴れてもらっている)
(いーなー。ボクも『破壊者』と一緒に遊びた〜いっ!)
(おいおい、勘弁してくれよ。
 おまえが破壊者と一緒に本気で遊んだら、オレが強くなるためのエサが減っちまうだろ?)
(まったくだ。我が『王国』に手を出したら、容赦なく殺すからな?)
(よせ『無能者』『支配者』。『悦楽者』も退屈だからと他の連中を刺激するな)
(えへへ、ごめーん♪)

そう。何気ない日常が送られている公園に集まったのは、ダークギルドの最高幹部6人のうちの5人である。
これだけのVIP、もし気づかれれば想像を絶する騒ぎとなるだろう。
だが誰一人として彼らの存在、声にすら気づくものはいない。

(おい、『悦楽者』。そー言えばこの前の子供のカッコはどうしたんだ?)
(んー、あれ?飽きちゃったから、別の身体に変えちゃった。
 どう、このカッコ?似合ってる?)
(いい加減にしろ、『悦楽者』。
 これ以上ふざけるようなら、私も実力行使に出るぞ?)
(調停者、待ってよ〜冗談だってば怒らないでよ。)
無能者が悦楽者の姿が変わったのに気付くと悦楽者は得意気になる。
しかし、ふざけた悦楽者をみて調停者が怒り出し、調停者が切れると面倒な為、悦楽者は素直に謝罪する。
(まあ、良かろう。)
悦楽者が素直に謝り機嫌を直す調停者。
(…………[ほう〜若い母親と娘が沢山いるな、会議が終わるまで拉致しろ、私の性奴隷にする良いな。
それと調停者に悟られないようにな。])

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