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神装機伝アハトレーダー
官能リレー小説 - SF

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神装機伝アハトレーダー 42

間違っても皆で仲良く食事会とかそんな話ではない。
あのホモ以外の何者にも見えない六尺褌タコ坊主の上司、部下の色恋沙汰に首を突っ込んではカップリングしたがる。
彼に悪気は微塵もなく、ドゥティ隊で唯一ガチ童貞のダイダイオを後押ししたつもりなのだろう。
そして今ダイダイオにのし掛かってチェリーな部分を弄くり倒している夢見がちな思春期娘もすっかり乗り気、というか乗る気であった。

煽りを入れたドゥティはと言えば『ゴムつけろよー』と無責任に言い放つなり通信を切ってしまった。

「これ上官さんの許可どころか命令?ですよねー!」
「ですよねー!じゃないだろうが!何をする気だ!」

もうミトンのハンパないはしゃぎっぷりに、実際の所ダイダイオも諦め半分で観念していた。
ダイダイオが見下ろすミトンは今まで赤くなったり青くなったりハァハァしたり忙しかったが、今の顔色には真摯さが伺えた。

「今後地球への総攻撃、そうでしょう?」
「軍事機密をペラペラとは喋れんよ。」
「仮にそうでなくとも我が国と日本が拗れた以上…。」
「どのみち君の母国も只では済まない、という訳か。」

ダイダイオの知識で自衛隊が軽々しく軍事行動を行えない部類の組織だと(不可解ではあったが)理解はしている。
少なくとも日本がアエラテイとの国交断絶、経済制裁に踏み出すのは確実。
便乗した近隣の国々は王国派レガート派も一緒くたアエラテイを叩きにかかるだろう。

「どっち転んでも戦争なんですよ、私。」
「随分と覚悟の決まったお嬢さんだな。」
「だからセックスしましょう。」
「だから何故そうなるのかね。」

ふふふ…セックス、皆セックスし続けろ。ミトンの頭の中を空から降り注ぐ毒電波が支配する。
毒電波とは空から降り注いで人を狂わせたり、おかしな行動をとらせたりする、言葉通り毒のような電波のことさ。

ミトンはとにかく抱かれたかった。
その毒電波の正体、早い話が吊り橋効果や雪山効果と呼ばれる性的興奮であった。
ダイダイオも過去の戦場で野営中、一発ヤラずに死ねるか!という即席カップル発生現場を何度か目撃しては、見なかった振りを余儀なくされている。
それがまさか自分の身に降りかかろうとは予想だにしなかった。

さらにこのミトン色々と正常過ぎる故、極度に多感で不安定な年頃の娘だけあって狂人以上に狂って見える。
彼女はいつの間にかテキパキとダイダイオのきかん棒にコンドームを被せていた。
ヤりたい盛りの思春期女子ならば当然の行動力であった。

ダイダイオが襲われていた頃、レガート派本部トクガー通称グレーキャッスルでも展開があった。
巨大モニターに写し出されているのはドリザルとタルラホーンの戦闘。それを数十人の兵士や貴族達が見ている。
「やっぱり、追撃して正解だな。技術の優位性を維持していたいからな」
小太りの貴族が言う。
「それにしてもあのタルラホーンは誰なんです?装甲バルーンで偽装を施した追撃部隊ではないようですが」
隣の色黒の貴族が問う。
「まあ誰でもいいじゃないか、王国軍が日本から撤退してくれたんだからさー」
小太りの貴族はあまり深く考えていないように見えた。

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