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A/A アンジェル/アロー
官能リレー小説 - SF

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A/A アンジェル/アロー 3

「俺達は…もう人間じゃない…」
そして、男達は獣のように咆哮すると頭を抱えてのたうちまわり始めた。
全員口から泡を吹き目は血走っている。中には白目をむきだしている者もいた。
特殊合金の手錠はあっさりと砕かれ、隊長は思わず後ずさる。
男達は唸り声を上げながらゆっくりと立ち上がると、奇妙な機械に向かっていく。
「こっちへ来なさい!その変な装置に触ったらだめ!」
何かを一連射する音。男たちが突然横に倒れた。

「状態異常と判断し、彼らを拘束しました」

船のAIの音声を聞いて、男たちを見ると暴徒鎮圧弾で押さえ込まれている。傘状に開いた六本の棒が、彼らを床に縫い留めているのだ。


隊長は、ほっと胸を撫で下ろした。
男たちを鎮圧したのは密輸船の自動防衛装置だった。
いつの間にか起動して男たちを無力化したのだ。
ありがたいことではあるが、明らかな異常である。この船の機能は完全にダウンして自動ドアすら開かないのだ、自動防衛装置が動いてるはずがない。
男たちを固定する六本の棒がブブブと振動をし始めていた。


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