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A/A アンジェル/アロー
官能リレー小説 - SF

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A/A アンジェル/アロー 1

連合宇宙軍・宙兵隊(海兵隊の宇宙版)
部隊名 アンジェル/アロー
通称 A/A
女性だけで編成された宙兵隊である。

先日警ら隊が密輸団の船を発見。それを追撃中激しい反撃にあい、これを指向性超音波弾を打ち込み、乗組員を殲滅。
隊員が乗り込み捜査を行うが連絡が取れなくなるという事件が起こった。

A/Aに部隊を編成してこれを調査する命令が下った。
A/Aが現場にたどり着いたとき、そこは異様な光景が広がっていた。
現場には1人の男性を中心に数人の女性が倒れていた。
全員裸で、服を破かれた形跡も争った形跡もない。
ただ報告にあった指向性超音波弾を撃ち込んだ形跡だけが残されていた。
積荷が開けられていたことから、A/Aは彼らを密輸されていた奴隷と判断。
彼らを保護し、意識を取り戻し次第、事情聴取することを本部に伝えた。

「隊長。発見した被害者たちの回収、完了しました」
「ご苦労。・・・しかし、ここにいた船員たちはいったいどこに行ってしまったんだ?」
「わかりません。撃ち合った形跡もなければ脱出艇で逃げた様子もなし。
 まるで神隠しにでもあったとしか・・・」
「『かみかくし』?何だ、それは?」
「あ、私の故郷、地球の一部に伝わる民間の伝承です。
 昔は人がいなくなると、神や悪魔が連れ去ったと信じられていたんです」
「・・・なるほど。確かにこれは神や悪魔の仕業のようだな。
 いっそそうだったら話は早かったのだが、現実はそうはいかん。
 とにかく現場をできるだけ保存し、後は生存者たちに事情を聞くことにしよう」

隊長はそれだけ言うと、自分の船へと帰還する。
この時、A/Aは事態を甘く見ていたと言わざるを得ない。
何しろ、この密輸船が運んでいたのは奴隷ではなく、もっととんでもない代物だったのだから・・・。
「隊員及び救助対象、乗艦を確認。ドッキングベイ解除します」
「解除」

ビー

隊員の報告に隊長が解除の命令を下すが、コンピュウターがエラー音を響かせた。
「リモートコントロールがエラーを表示。
チェック。
不明。自動修復も対応しません」
「手動で解除を。チャーリー、解除を。デルタはサポート。
何があるか分からん。警戒を厳に。
アスカは引き続き原因の究明。及び他のエラーのチェックを」

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