処女搾乳物語〜their daily life2〜 136
「RIN−あぐっ、リーナ」
「肝心な所で舌噛まないでよ…」
「…すまん」
三番目はリーナ。
姉妹の中では唯一父親を受け継いだ緋色の髪を、結って纏めあげている。
緋と純白のコントラストが美しかった。
-カチリ
「−んっ…大切にしなさいよね?」
首輪が秀憲の手によってはめられる。いつもは強気なリーナも(もっぱら最近ではツンデレ説が乳奴達の中では有力だが…)こんな時ばかりは頬を染めて恥ずかしそうにしていた。
「これで私も人妻かぁ…」
チュッと軽く口付けをかわしてそのような事を呟く。
「ねぇ、なんか人妻って響きがエロくない?」
「…新妻のほうがエロいけどね。」
「確かに。新妻新妻ぁ〜っ!」
…どうやら『結婚式』という雰囲気に、半ばハイになってしまっているようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなこんなでリーナとも無事儀式は終わり、次は杏。
思えばこの少女ほど奇妙奇天烈な運命をたどったものはいないだろう。
乳奴の時も乳奴としての幸せがあった。少なくとも今までのただの先輩後輩関係よりは嬉しかった。
それに満足していた。
同じ地球人だった美帆をうらやましくないと言ったら嘘にはなるが、地球での二人の関係も知っていた彼女にとって(乳族が一夫多妻制であることも相まって)は些細なことであった。
…が、そんな乳奴としての日常はほんの僅かで終了し、どんな事情があったのか自分自身が美帆やフィーナ達と同じ乳族=妻としての立場に立つこととなった。
杏にとっては波乱万丈の一年といえただろう。
…幸いだったのが、その方向が常に良い方向だったということだろうか?
・・・・・・・・・・・
「先輩…大好きですっ!」
少し屈んだ秀憲に抱きつき、そのまま首の後ろに腕を回し引き寄せてキスをする。