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女体改造
官能リレー小説 - SF

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女体改造 2

当時は商品として作られたが、どこで教育を間違ったのか、帝以外の人間を主人と認めなくなってしまった。
処分するのもかわいそうなので、今では帝の助手として使われている。

「ところで帝さま?今日は一体何の御用ですか?」
「実は財界の著名人が集まるパーティの招待状が来てな。
俺としては強力なパイプを作る絶好のチャンスなんで準備して行きたいんだ」

そう言って帝は一枚のメモを見せた。
メモには新たなホムンクルスの注文が書き連ねてあった。
バストは80cm台、括れたウエスト、張りの良いヒップ。全身の性感帯で感度はMAX、性器と菊座も超一級品。
早い話が最高級品だ。

「このタイプのを三日以内に10体欲しい」
「10体!?今度はずいぶんと多いですね?」

このホムンクルス業は基本は発注を受けてから作るのが普通だ。
何しろこの商売、儲けもデカいが出費もデカい。
ホムンクルスを作るための機械の購入費・維持費がシャレにならないほど高いのだ。
ハイリスクハイリターン。それがこの職業の特徴だ。
プレゼン用とは言え、気合の入れ過ぎではないだろうか。

「ん?なんだ、できないのか?」
「できます(キッパリ)。
 ただプレゼン用にしては少し数が多すぎませんか?」
「このチャンスをモノにしたい同業者はオレ1人じゃないからな。
 できる限り手を打っておきたいのさ」

帝の言葉に、優華はその意図を理解する。
帝は優華に著名人好みのホムンクルスを作らせることで自分のブランドの売込みを狙っているのだ。
ホムンクルスである優華が著名人のお眼鏡にかなう商品を作れば、優華の優秀さ=帝の優秀さを見て取ることができる。
加えてホムンクルスの生産力が他より高いことも示すことができる。
自分に両腕に帝ブランドの命運を預けられた優華はその重大さに不敵な笑みを浮かべた。

「わかりました。
 性格や髪型はこちらのほうで決めてよろしいのですか?」
「ああ。だが忘れるなよ?
 これはいつもの商品作りとは訳が違う。
 くれぐれもオレを失望させてくれるなよ?」
「はい。全身全霊をもって仕事に取り組ませていただきますわ」
「頼もしいな。
 3日後、ホムンクルスを連れてオレの部屋に来い。 そこで製品の出来を見極める」
「かしこまりました。3日後を楽しみにお待ちください」

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