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地獄の惑星
官能リレー小説 - SF

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地獄の惑星 2

ローズは素早くブラウスを脱ぎ捨て、ツタから逃れる。スカートは裂け、上半身は薄いシャツだけの姿になってしまった。

(…視聴者の為に色々な罠が張ってあるのね…気をつけないと…)

ローズは慎重に森の中を進んでいった…

しばらくすると、先の方から声が聞こえてきた。…喘ぎ声に聞こえる。
ローズは嫌な予感を感じつつ、その声がする方向へ進んでいった。
少し開けた場所に出たローズの目前に、異様な光景が映し出された。

若い女が四つん這いになり快楽を貪っていた。その女の周りには異形の者達が群がり、女を犯し続けている。
女を囲む異形の化物は体毛が無く、灰色の皮膚に長い手足。潰れた頭には一つ目しかなく鼻が無い。不揃いな歯が並んだ口からは長い舌が、だらしなく垂れている。
長い黒髪の女は、しなやかな身体をくねらせて、"一つ目"の肉棒を秘裂に収めて腰を振り、悦楽の声を漏らす。
さらに他の"一つ目"の肉棒を掴むと、深く咥え込み激しくしゃぶり始めた。


自分より先に入った挑戦者であろう。
化物達に捕まり激しい凌辱の果てに理性を失ったのだ。
自分も捕まれば同じ運命をたどるのかと思うと、背筋が冷たくなる。ローズは逃げるように、その場を後にした。
この森の標準装備か絡み蔦...人ひとり捕まえるには非力だったが、かすめただけでも衣服を毟り取るには十分。
「ひ...嫌ぁっ!?」
ブラウスに続いて薄出のシャツが、スカートが鉤裂け...黒下着とパンストにムッチリと包まれた支体が露にされてゆく。
観客を楽しませる為の品種改良、脂の乗ったキメ細かい素肌はさほど傷つけず、器用に的確に...薄皮を一枚一枚剥いでゆく。
三文小説のイカレた強姦魔の様な手際でもDNAに刻まれているのだろうか。
まだ辛うじて下着は着衣としての役割を果たしてくれていたが…ソレさえも奪われれば先程の犠牲者と同じ目に遭わせてくれるのだろう…。
「森が…途切れる?」
ローズは森の奥、自然光の射し込む辺りに向けてひた走る…小高い坂、登り下りに差し掛かると華奢なパンプスが足首、足裏に負担を掛ける。
突然の仮出所手続きで私服を返却され人の尊厳を取り戻した喜びも、原始時代まがいの惑星では何一つ役に立たない…粗末な囚人服とラバーソールが懐かしく感じられた。

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