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地獄の惑星
官能リレー小説 - SF

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地獄の惑星 1

政治や法律よりも
財力を持つ企業が
権力を得る時代…

全世界の視聴者から絶大な人気を得ているエンターテイメント・ライブがあった…

「ギャラクシー・オブ・ヘル」"地獄の惑星"と呼ばれるこのイベントは原始的な小惑星を舞台にしたサバイバルゲームである。

参加者は14才から35才程までの女性のみ。
さらに審査により
"美しい"と認定された女性でなければ挑戦できない。

理由は単純。
挑戦者の痴態が見世物だからである。

ルールは無く、脱出すれば勝ちである。
その為ならば、どんな行動をしても構わない。
ただし…
惑星には"敵"が放たれている。
バイオ技術によって生み出された、おぞましい化物…捕まると挑戦者は、この化物に犯されるのだ。

その様子が、あらゆる場所に設置されたカメラで視聴者達に配信されるのである。

そんな残酷な代償を賭けてまで、挑戦者が後を絶たないのは勝者に与えられる賞金と恩恵が、あまりにも魅力的だからであろう。

それの為に美しい女性達が今日もまた、この惑星に降り立っていく…

シャトルが白煙をあげながら"地獄の惑星"に着地した。
ハッチが開き中から一人の女性が現われると大地に備え付けられた巨大スクリーンに、彼女のデータと共に映し出される。

名前はローズ。
28才の未亡人。美しい金髪を後ろに束ねた知性的な色白の美人。白いブラウスを押し上げている乳房は形が良く大きい。
タイトスカートからは白く長い脚が、すらりと伸びている。
その映像がスクリーンに映されると視聴者のカウンター数が莫大な数字に跳ね上がった。
ローズが挑戦したのは賞金の為では無い。彼女は懲役20年の犯罪者なのだ。
結婚した大富豪の夫を毒殺して財産を奪ったが、些細なミスで捕まってしまい現在に至る。

(…勝利すれば賞金と合わせて、懲役刑が無効になるわ…絶対に逃げきってみせる!)

上空から透明迷彩の自動飛行カメラが飛び立ちローズを撮影し始めると、シャトルからサイレンが鳴り響きゲームが開始された。


ローズは走り出し、素早く森の中に駆け込んだ。植物に紛れていれば見つかりにくいだろうと考えたのだ。
森の中はジャングルの様に奇怪な植物が生い茂り、身を隠すには最適に思えた。
しばらく歩き続けていると、何かの気配を感じた。

「…ん…なに…?」

ローズは突然、ブラウスの袖を引っ張られて振り返る。そこにはブラウスに張り付いた植物のツタがあった。
何気なく振り払うように腕を引いたが、ツタは取れない。それどころか少しづつ絡み付いてくる。

「ちょッ!?なにコレ!!」

いつの間にか腰や脚にもツタが絡み、ローズの身体を巻き取ろうと蠢いていた。

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