PiPi's World 投稿小説

太陽の嘆き
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 6
 8
の最後へ

太陽の嘆き 8

「船長、どうします?」
「まずはこいつの腰布を脱がせろ」
「え?なんでですか?」
海賊の一人が不思議そうに聞く。
「あの奇妙な金貨がどう変化し、動いているのかを調べるべきだ」
「わ、わかりました」
海賊達は言われた通りに、男達のボロ布を剥ぎ取っていく。そして、露になった彼等の股間を見て、全員が絶句した。
「こ、これは…」
金貨はまるで金色のコックリングの様に変形して彼等の陰茎を包み込んでいた。
「俺達が金色の女の夢を見ていた時、こんな事をされていたのか!」
「うええ…」
「見ろよこいつらの幸せそうな顔、まだ夢見てやがる」
口々に感想を言い合っていると次の指示が飛ぶ。
「よし、裸にしたな。今度は脱がした腰布で手を縛るんだ。抵抗されたらまずいからな」
「へ、へい」
海賊達は慌てて男達の手足を縛り始める。その間も男達は夢の中をさまよっているようだった。
「これで大丈夫でしょう」
縛られた男達は芋虫のように転がされている。
カルロスはそれを満足げに見下ろしていた。
(こいつらさえいれば、脱出用の船は簡単に手に入る)
そう思いながら、カルロスは金貨の動きをじっと見つめる。
コックリングと化した金貨の動きはよく見ないとわからない程にゆっくりとしたものだったが、確実に快楽を与えているようだ。彼等の陰茎が少しずつ角度を変える度に先走り液が垂れ流される。
射精どころか勃起すらもしておらず、通常であれば物足りない刺激であろうが金貨によって淫らな眠りについたままの状態ならば充分なものらしい。
やがて、男達は夢を見ながら痙攣を始めた。見えない女と交るかの様に激しく腰を振り始める。
「うおっ!すげぇな」
海賊達が驚いて声を上げる。
金貨の魔力が強まったようだ。男達の顔は快感に歪んでいる。
そして先端が金色の妖しげな光を放つ。男達の腰振りが激しくなるにつれ、光は強くなっていく。
(何が起こる?)
カルロスは緊張しながら見守っている。やがて男達の身体が、亀頭を引っ張りあげられたかのように浮き上がり始めた。
「俺達もこんな風になってたのか?」
「わからん。全員が夢を見ていたからな…」
海賊達がざわつき出す。そんな彼等の前で光が弾けた。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す