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太陽の嘆き
官能リレー小説 - SF

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太陽の嘆き 1

その船は不自然に動いていた。無人で漂流している状態にあるのだが、その動きにはなにか意図的なものがあった。
なので海賊達はその船が無人だと気づかなかった。単なる商船だと思っていた。
海賊達の装備は貧弱だった。
海賊の一人が言った。
「おい!この船誰もいねぇぞ!」
それを聞いた海賊の男たちがざわざわと騒いでいる。
「これだけ大きい船だぞ!そんなことあるか!みんなでよく探せ!一人ぐらいいるはずだ!」
「なんか気味悪い船だな。帰りたくなってきた。」
「バカ野郎!俺たちゃ金持ってるやつを襲って略奪するんだろ?ならこんなところで怖気づくんじゃねえよ!」
そう言って海賊たちは船内を探し始めた。しかしどれだけ探しても人の気配がない。
「やっぱり誰も居ないじゃねーか!む?なんなんだよこいつぁ?」
一人の男が船の甲板から下を見て叫んだ。
そこにあったのは大きな樽である。
「中に人が入ってんのか?」
男はそれを蹴飛ばした。ガコンという音がして蓋が取れた。中に入っていたのは大量の金貨であった。
「すげえ!!こりゃあ大儲けできるぜ!!」
そう叫んで男は金貨に飛びついた。
周りを見ると大きな樽がたくさん置いてあり、海賊たちは興奮しながら
片っ端から樽のふたを開けていった。
「ヒャハハハハ!!すげぇ!これだけたくさんあれば一生遊んで暮らせるぜ!」
海賊たちが金貨を見ながら喜んでいると、自分たちが乗ってきた船の見張りをしていた仲間の男の一人が慌ててやってきた。
「大変だ!俺たちが乗ってきた船が消えた!」

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