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俺の開拓物語
官能リレー小説 - SF

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俺の開拓物語 10

 本当に、いい相手に出会えたと思う。愛しくて愛しくてたまらない。
 ヒルデガルトも、愛情と欲情いっぱいに俺の上で腰を振っていて、俺ももう…!

「ヒルデガルト、俺…」
「私も、あっ、ですっ、マスター!」

 ラストスパートに入る。ヒルデガルトの肌は、ほてったように艶めいて朱く染まり。
 俺に出させようと、激しく動く。周りのお湯が、さらに激しく波打つ。

「うっ、イくっ!!」
「ああっ!!!」

 俺がヒルデガルトの中に愛と精を送り込むのと、ヒルデガルトが幸せに絶頂するは、ほぼ同時だった。射精する俺を、彼女の膣が思いっきり締め付ける。
 俺はまるで全身がとろけるような気持ちよい射精をしながら、ヒルデガルトに思い切り抱きしめられていた…


「いつもお前がいてくれるおかげで、俺もここまで来れた。ありがとうな」
「ふふ、当然の事ですよ。私はマスターのものなのですから」

 セックスの後、俺たちは湯舟に並んで漬かり、ゆっくりと休んでいた。
 ヒルデガルトがいてくれて、本当に助かるし、こうして、何をするでもなく二人でいるひと時って、不思議なほど幸せだ。

「そういえばヒルデガルト、何かしたい事ってあるか?個人的な事でも、開拓の事でもいい」
「したい事ですか?そうですね…?」

 綺麗に小首を曲げて、ちょっと考え込んでいる。そんな姿も素敵だ。

「そうですね……この綺麗な星で、素敵な農場を貴方と作り上げ、そして私達の子供達を育てて…平凡ですよね」

 ヒルデガルトは、少し照れたように笑っていた。

「いいじゃないか。俺もそうしたい。お前と一緒に、この星を切り拓いて、子供達を育てていきたい。そして、お前と一緒に老いて行って…子孫たちに囲まれて人生を終えられたら、幸せだろうな。苦労を掛けると思うが、一緒にやっていこう」
「ええ。もちろんです」

 そのまま、俺に身を預けるように凭れ掛かってきた。
 俺をこうして信じてくれるヒルデガルトがいるんだ。やってやる。幸せな人生を築いていこう。
 ヒルデガルトの肩に手を回し、彼女を抱きとめて、やわらかくてあたたかい彼女と一緒に、しばらくゆっくり湯に浸かっていた。
 
 ついでに、今度浴室に本格的なホログラムシステムを用意して、星空や名勝地、著名な建物などを映し出せるようにしようと、俺は心に決めた。こんな会話、星空でも眺めたほうがロマンティックだろ?
 
 さあ、明日も作業しなくてはいけないし、寝るとするか。
 俺達は風呂を出て、髪や肌の手入れをして、寝る支度を整えて……いつものように、ベッドに同衾して眠ったのだった。

「おはようございます。マスター」
「ん…もう朝か。おはよう。朝食作るから待っててくれ。何か食べたいものはあるか?」
「スクランブルエッグが食べたいです。では私はドローンのほうを」
「ああ」

 今日から本格的に拠点づくりと行こう。
 昨日も飛ばしたドローン達は一度戻ってきていた。
 土壌データや、野性生物のデータを持って帰ってきてくれてるので、ヒルデガルトが確認している。
 俺は、朝食づくりだ。
 今日はスクランブルエッグを希望してきたから、それにサラダとベーコンで行くか。

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