俺の開拓物語 8
「でも今は、私たち二人きり。こうしてゆっくり入っていると、昔の銭湯っぽいノスタルジーを感じます」
「昔は混浴じゃなかったらしいけどな」
「私はマスターのバイオノイドですから」
そう言って、ヒルデガルトはクスリとほほ笑む。
俺も思わず、笑顔になってしまう、そんな笑顔だ。だからだろう、俺はヒルデガルトの肩を抱き寄せていた。
暖められた柔らかい身体を抱き寄せていると、いつしか。
「ヒルデガルト…」
「マスター…」
俺たちは見つめ合い、そのまま口づけを交わしていた。
お互いの舌を、ゆっくりと絡めあう。唾液をお互いにやり取りする、甘く濃厚な口づけ。
片手で彼女のおっぱいを軽く持ち上げるように持ち、軽く揉む。
すると、ヒルデガルトの手も俺の股間に伸びてきて、優しく俺のを握ってくれた。
「積極的だな…漁師の男のきわどい格好に触発されたか?」
「そんなわけでは…」
ヒルデガルトは更に顔を赤らめた。
あれらはイメージを実体化させた存在、ヒルデガルトと俺の中にある知識が反映されているのは明らかだった。
人の脳をスキャンしたあの触手生物は、その割にはデータを十分には使いこなせていなかったようだが。
「人が悪いですよ、マスター」
「冗談だよ。お前が俺の事を想ってくれているのは、よくわかっている。愛しているよ。ヒルデガルト」
俺たちはもう一度口づけを交わす。さっきよりも、さらに深く、さらに淫らに。
ヒルデガルトの柔らかい身体を、ゆったりと抱きしめる。
抱きしめ、まさぐりあい、お互いを感じあう。
バイオノイドとはいえ、俺はヒルデガルトの事が大好きだ。彼女が俺に抱く想いも、本物だ。
「ねえ、マスター」
「ああ、俺もお前が欲しい」
浴槽は、場所によって底の深さが違うつくりになっている。
少し場所を変え、座ったままでも彼女のおっぱいがほぼお湯の上に出る位置まで来て、濡れたおっぱいを揉みしだく。
「あっ、マスター……おっぱい好きなんですね」
「何しろお前のおっぱいだからね」
「もう…」
文字にすると呆れてるように見えても、彼女の声音と表情は、嫌がっているどころか喜んでいるのは明らかだ。
俺の手でも掴みきれない大きくて、中身のしっかり詰まった張りのある美巨乳が、俺の手で捏ねられ、むにむにと形を変える。