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異世界の獣人たち
官能リレー小説 - SF

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異世界の獣人たち 4

竜神は、もう少しコッチの世界の事を聞こうと少女(?)に手を伸ばした、その時…うっかり足を躓き転倒した…その瞬間、彼は少女(?)のシッポを思いっきり掴んでしまった。
「キャアンッ!」
少女は、これまでとは違う声をあげた。
「あ…イテテ」
起き上がった竜神は、目の前で蹲っている少女(?)の姿を見付ける。
竜神は、自分が少女(?)のシッポを掴んでいた事に気付き急いで離す。
「ゴメン、大丈夫?」
少女(?)は、しばらく身動きできずにいたが…体を震わせながら起き上がる。
「ウウゥ…」
新一は、うっかり彼女の弱点であるシッポを掴んでしまった事により、再び彼女の平手打ちが飛んで来るかと身構えた。しかし…彼女の様子が少し変だった…まるで何か困っている様子にも思えた。
「大丈夫?」
と、言いながら竜神は更にシッポを撫でながら少女(?)のネコミミを撫でた。
「ヒャアァ〜ン」
彼女は悲鳴と言うよりも…喘ぎ声に近い声を発した。
竜神は少女(?)を見ると、彼女の股から汁の様な物が垂れて地面に地図を作っている事に気付く。
次の瞬間、無言で少女(?)は起き上がると同時に竜神に抱きつきキスをする。
「ハア…ハア…。もう…貴方は、どうしてウチを困らせる事ばかりするのよー…」
少女(?)は、顔を竜神にスリつけて言う。
「どうしたの…急に?」
「私達一族は、シッポを掴む異性の感触が、無心になれる程の相手だった場合は、生涯その相手と一緒になる掟があるのよ…」
「ええー!」
少女(?)は、更に竜神にキスをした。
「お願い、ウチ…もう我慢出来無いの…貴方が欲しいの…」
少女(?)は、ウットリとした顔で竜神を見つめる。その表情は恋に落ちた乙女の顔だった。
「あ…でも君はさっき、異国へ行けば…なんて言ってたよね?」
「フィアナと呼んで。さっきまでのウチの言葉は忘れて」
「じゃあ…フィアナ、僕は竜神新一って言うんだ」
「では、新一様ね」
「新一だけでもいいけど…」
「分かった、そう呼ばせていただくわ」
「でも…シッポを触られ感触って、人によって違うの?」
「さっきのウチが捕まった姿を見ていて、分からなかったの?」
フィアナは頬を膨らまして言う。
触られた相手によって、気持ち良かったり気持ち悪かったりするって事なのか……?
好きな相手の体臭だったら気持ち悪いとは感じないが、どうでもいい相手や嫌いな相手の体臭だったら悪臭だと感じたりするようなものかと、竜神は当たりを付けた。
状況や彼女たちの種族に対する推理、詳しく聞きたい気持ち、聞いては辱めるのではないかという自制心などがせめぎあい葛藤し、黙って考え込んでいた竜神にフィアナは言った。

「相性のいい相手でないと、たとえシッポを触られたってここがこんな恥ずかしいことになったりなんかしないんだからっ!!」

フィアナは尿ではない液体で濡れた下着を、衣のすそをめくりちらりと見せた。
羞恥心からだろう、その声には怒りさえ感じられた。
結果として沈黙がフィアナの羞恥心を煽っていた事に気づき、深く謝罪する。

「済まなかった……許して欲しい」

新一の言葉を聞いたフィアナはクスッと微笑むと…顔を近付け、唇を重ね合わせて来た。
チュウ…ッと互いの口が交じり合い、自分の体内にある物を全て奪われてしまう様な感覚に捕らわれた新一は、一瞬ボオ…と意識が虚ろいだ。
ハッと我に返った新一は再びフィアナを見ると、彼女は新一に抱きついて来た。
「貴方は不思議な人ね…」
「そ…そうなの?」
「口付けでも、こんなに心地よい感覚に捕らわれたたの初めてなの…」
「ぼ…僕も同じだよ」
「きっと私達は出会うべき存在だったのかもしれないわ…」
「そ…そうかな?」
フィアナは新一に抱き付いたまま、彼の勃起している股間に自分の股を乗せて、ゆっくりと腰を前後に動かしていた。その動きが彼の股間を刺激していた。
あと数回彼女の…股の運動が続けば新一はズボン下で白濁の液を吹き出したかもしれない…。その前にフィアナの体の動きが停止し、彼女の頭部にあるネコ耳がピクピクと動き、彼女の優しそうな表情が一変した。
彼女は何かに気付いた様子で周囲を警戒し始める。
「ヤダ…また、変なのが近付き始めたわ」
それを聞いた新一が辺りを見渡すと…。
シュルシュル…と、音を立てて何かが近付き始めている。
「さっきのヤツかな?」
「ええ…ウチも、さっきは油断して捕まったけど…場合によっては、餌食になって助からない場合もあるの…そう言う意味では、さっき助けて貰ったのは凄く感謝しているわ。ありがとうね」
フィアナが新一に礼を述べた事に少し驚いた、まさかここまで彼女の気持ちが変わるとは思ってもいなかった。
「色々と話したい事はあるけど…とりあえず、ここを離れましょうね」
フィアナが起き上がり新一の手を引っ張っる、2人は立ち上がるとフィアナが新一を連れて走り出す。
その直後だった、後ろを振り返った新一は、自分達が居た場所に勢い良く触手が飛び着いて来たのを見た。
「あんなに早く動けるのかよ!」
「急いで、コッチよ!」

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