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モテモテの世界
官能リレー小説 - SF

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モテモテの世界 2

なんだこの売り場は…
よくよく見てみれば、きわどいのばかりしか置いて無いじゃないか!
こ、このままでは……下半身がヤバい!

「お客様、どんな水着をお求めですか?」
「ひゃい!?」
「あっ、すみません」

急に声を掛けられて変な声が出てしまった。
しかも謝られてしまったじゃないか。
へ、平常心だ。
平常心を取り戻せ健吾!

「い、いえ大丈夫です」
「そうですか」

改めて声を掛けて来た売り子のお姉さんを確認する。
あ……良かった普通のビキニだ。
少し露出度高いけどまだ普通のだ。

「それで何かお探しの品はお在りでしようか?」
「えっ……あっ、そうだ!」

おっと普通のビキニに呆気を取られて、思考が止まってたぜ。
普通のビキニで安心するてなんか変な気分だ……
ああ…でもこの人もいい身体をしてるなぁ……
じゃなかった!

「そうだ、水着!
 女の子用の可愛い水着が必要なんです!
 そう、可愛いの!」

アレやソレやのエロエロのじゃ無くて!
お姉さんが着てるみたいな普通なのね!

「なるほど、それならこちらになります」
「あ、はい……いぃぃぃ!!!」

お姉さんが案内するため後ろを見せた途端、僕の声は裏返った。
尻だ!
紛れもなく尻だ!
申し訳なく、尻の割れ目に紐が食い込んでいるだけで、尻まる出しだ!

「どうなさいました?」
「いえ、大丈夫です…」

もういい、もう慣れました。
気を取り直し、尻を凝視しながら僕は案内されたコーナーに辿り着いた。

「こちら水着など如何でしょうか」

そう言って差し出されたのは、割りと普通のフリル付きワンピースだった。
ちょっと股の角度がキツそうだけど……まあ普通の範疇かな。

「ではこれでお願いします」
「はい、ありがとうございます」

会計を済ませる。
相変わらずこれも安い。
女物のなんてかなり値が貼るはずなのに。
そんなの事を思いながら売店から出ると美咲が歩いて来るのが目に入る。
 「水着選んでくれた?」
 「うん…」

 僕は、あまり美咲の目を見ずに水着を渡す。

 「うん、これ可愛いよ。ありがとう」

 OKが出て、僕はちょっとほっとした。

 「じゃあ行こう。これ一つでいいよね」
 美咲が腕に着けるロッカーキーを示した。
 「えっ、男子更衣室と女子更衣室でロッカー別だから、二ついるんじゃない…かなあ」
 「え?ジョシコウイシツって、昭和?」

「は?男女で更衣室は別じゃないの?」
「いつの時代の話をしてるのよ?」
どうやら更衣室は男女別では無いらしい。
「ほら、時間が勿体無い。さっさと行こう」
僕は美咲に引っ張られて更衣室に連れ込まれるのだった。

更衣室内では其処彼処で女性達が平然と着替えていた。中には着ている意味が有るのか疑問な水着を着ている人もいる。
「ほら、何をぼけっとしているの?さっさと着替えてしまいましょう」
そう言って美咲は僕に見られてしまうことなど御構い無しに服を脱ぎ始めた。

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