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過去の世界へ
官能リレー小説 - SF

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過去の世界へ 1

どこかの国の研究所の個室
「おい!!ここはなんだ!!僕をここから出せ!!」
僕の名前はヒロト。僕は小さなまっ白い個室で目を覚ますと声が聞こえてきた。
「これから、君には過去の世界に行ってもらう。そこでなにをするのかは君の自由だ。
ああ、それともう一つ。過去の世界に行ったら二度と帰ってこれないのでよろしく。」
(確かに過去に行って彼女たちを取り戻したいと思ったこともあるけど・・。)
だけど考える間もなく、僕は2014年に飛ばされた
ゆっくり目を開けると公園のベンチに座っていて女の人の声が聞こえてきた。
女「ちょっと、ヒロト!!私の話ちゃんと聞いてるの!!」
ヒロト(そうか。2014年にちゃんとついたのか。)
「えーと。君は誰だっけ?」
「もう!!寝ぼけてるの!!あなたの彼女の山岸美雪でしょ!!」
「あっ。そうだった。」
僕のいた未来の世界ではやっとタイムマシンが完成したばかりの時代だった。それも過去に行くだけの片道キップのタイムマシンだ。
(ここがほんとに2014年なら僕は大学生だな。目の前に見覚えのある大学もあるし。)
さて、これからどおしよう?
「あ、あの、ちょっと気分が悪いんだ…ちょっと休んでくる…午後六時に、ここでもう一回会えないか?」
「え、大丈夫?」
「うん、ちょっと気分が悪いだけだから…」
「そう…じゃあ、六時に」

 とりあえず、僕は一人になって、状況を確認することにした。

 場所を覚えている、大学の男子トイレの個室に入って、座った。

 ポケットの中に、重い紙の束があった。
 取り出してみると、2014年に通用していたはずの一万円札の札束だ。たぶん100枚ある。
 僕は、ほっとした。あの連中が持たせてくれたんだ。彼らもそこまで鬼ではなかった。

 しかし…使っていたこのウェアフォ(ウェアラブルフォンの略。普段は腕時計のようにつけている)もポケットにあったが…当然圏外だよな。この時代はスマホ全盛だったのを覚えている。
 これは鞄の奥の方にしまっておこう。

トイレを出ると悪友の外山広和に出会った。
「よお。明日の合コンの約束覚えてるよな?」
外山は合コン好きで女好きだった。そして、女子の情報ばかり集めるのが趣味だった。
「えっ?あっ。えーと。僕、美雪と付き合ってるんだけど。」
「知ってるよ。実は参加する予定だった1人が急に来られなくなってさ。」
断ろうとしたけど、結局、押し切られてしまった。
(貸しを作っておくのも悪くないかも。)

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