処女搾乳物語〜their daily life〜 5
半ば逆ギレのように言葉をぶつける杏
「どうせっ!どうせ私なんか先輩にとってはただの後輩っ、ただそれだけなの!だから、赤ちゃんを産めるって分かったときは嬉しかった・・・それなのに、あなたはっ!!」
結論の付かない言い争いが延々と続く。
そのときあまりの遅さに心配したのか、リーナがやってきた。
「姉さん終わった〜?・・・ってまだみたいね。いったいどうしたの?」
フィーナから事情を聞くリーナ。
話を聞くにつれて、リーナの顔が怒りで髪と同じく赤くなってきた。
「あんたっ!何様のつもりよ!?せっかく妻になれるってのに、なに言ってんのよ!?」
あまりの剣幕に一瞬たじろぐ杏
「あ、あなたには私の気持ちなんかっ!」
「分かりたくもないわよっ!どうせあんたは私達がいるから秀憲に愛してもらえないって思って、渋ってるんでしょ?本音は一人で『せんぱ〜い!!』って独占したいだけでしょうが!」
リーナの剣幕でたじろいで黙った杏、そこへフィーナは、そんなリーナをたしなめるのであった。
「リーナ、少し言いすぎよ。人には割り切れる事と割り切れない事があるのよ。それにあなたも本心では秀憲さんを独占したいと思ってるじゃない。」
フィーナの鋭い指摘に顔を真っ赤にして黙ってしまうリーナであった。
そこへ、すかさず杏に語りかけた。
「貴女の言い分は解りますわ。それと秀憲さんは貴女の事も愛していますわ。その証拠に貴女を孕ました事に激しい罪悪感を感じてましたわ。でも、私が貴女との相性が良くて妻に出来ると知ったら凄く喜んでいましたわ。」
このフィーナに言葉に杏は驚きフィーナに頼み事をするのであった。
「フィーナさんそれは本当ですか、先輩に会わして下さい。」
杏の提案に考え込むフィーナ
「たしかにそうした方が話が早そうよ?姉さん、秀憲呼ぶわよ?」
リーナが秀憲を呼んだ
〔あ、秀憲?今杏の説得してんだけど、なんか頑固でさぁ!すごい潔癖症なのよ、秀憲の言うことなら聞くと思うからこっち来てくんない?〕
〔えっ!?うん、分かった!今行く。第一乳奴舎だよね?〕
秀憲が部屋に入ってくるのと入れ替わりに、フィーナ、リーナは出て行った。