宇宙戦艦 6
リリナは南部の理想だった。
年上好みの南部にとって、年若いミーナよりも熟女ともいえるリリナの方が断然性的にそそられる存在であったのだ。
南部「嫌がってる割りに、ここはグチョグチョじゃねーか。
やって欲しいんだろ?俺の勢り勃ったモンでよぉ〜?」
南部は禁欲生活を虐げられたおかげで、普段よりもガチガチになっている勃起をリリナの太腿に擦りつけた。
リリナはうっとりと目を細めた。
その棍棒のような南部の勃起は、我慢汁でベットリと濡れていた。
それはオレオレ口調で強がっている割りに、余裕の無さを物語っているようで、リリナは可笑しかった。
沖田五十六はいつも、挿入を急ぎはしなかった。
たっぷりと前儀に時間を掛けて、リリナを焦らすだけ焦らした。
こんな風に、衣服すらはだけただけの、がむしゃらな若いセックスは随分と久しぶりだった。
リリナは南部の勃起に手を伸ばす。
南部「くっ・・」
南部は何かを堪えるように眉をしかめた。
リリナは「ふっ」と微笑むと、我慢汁で滑った勃起をゆっくりと上下に扱いた。
南部は手探りでリリナのパンツを下ろし、狙いを定め注射を打つみたいにゆっくりと時間をかけて挿入する。
リリナ「うっ・・あっ・・ううっ。」
南部「はぁ、はぁ、お前は俺の女だ、誰にもわたさねぇ。そういえばよ、地球から女たちを乗せた戦艦が俺たちの戦艦のところにやってくるって噂だぜ。どれくらいの人数を乗せてくるかは、分からないけどな。」
沖田五十六からそんなことは聞いていなかった。
昭和にあった戦争でもあるまいし、そんな女性蔑視なことなどあり得ないことリリナには分かっていた。
それでもそんな噂が流れるほど、艦内の男たちは女に飢えているのだと、リリナには痛いほどに分かった。
『乗組員の性欲をほぼゼロにする成分を艦内の空気に混ぜる』
『乗組員の性的志向を同性に向かわせる電波を艦内に照射する』
そして『女性乗組員の性欲を極限まで高める薬を飲ませる』
ベッドの中で、沖田五十六から聞かされた3つの対処方法・・・
リリナは自身を犠牲にして、性欲を極限まで高める薬を飲もうと覚悟を決めていた。
しかしながら、ミーナと2人で全員の男を相手にすることなど到底無理なことも分かっていた。
ならば、残された2つのどちらかが実行される日も近いのだ・・
もしかしたら、南部が女を抱くのはこれが最後かもしれない・・・
そう思いながらリリナは、膣内の南部を強く締め付けた。
「南部クン…女性が乗った戦艦、ほんとに…来ると思う?…あぁっ、そんな、ジュウグンイアンフのような…」
「おぉっ…いぃ…おお、ジュウグンイアンフじゃないぜ…ちゃんと役割を…持った乗組員として…」
たしかに、各界で女性が活躍する21世紀以降の社会において、この男女比はあまり自然なものとは言えなかった。
本部が、20世紀の宇宙戦艦ヤ○ト オリジナル版の影響を受けているのではないか、という噂も、確かにあった。
「あぁん…あぁん…でも、この船の定員は…決まっているのに…」
「改めて、乗組員を選び直すかもしれない…俺は…お前と一緒に、必ずミッションを果たしたい…おぉっ…」