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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 10

さやかちゃんは隣の待合室で待っている。
ディスプレイには男女がセックスしている映像だ。
「それからこのお薬を飲んで。」
「え?これは?」
「ストレスや疲れをとるお薬よ。」
なんか嘘くさいと思いながらも薬を飲んだあと、伊藤先生が聞いてくる。
「これから私たちを抱いてもらいます。君の性欲の強さや反応を調べるためにね。」
ナースが僕を安心させるために僕の手を両手で握ってくる。
伊藤先生のような極上のエロボディを抱けるのはうれしいけど、何の意味があるんだろうと思った。
 「では、ベッドに横になって」
 伊藤先生とナース二人で僕をベッドに運び、仰向けに横たえた。
 そしてナースは、一応「いいですか?」と同意を得た上で僕の下半身の着衣を剥いでいった。

 「かなり反応してくれているね」 
「う〜ん。なんだか頭がふらふらして、めまいもしてきた。」
「薬が効いてきたようね。」
伊藤先生が僕に体を密着させてくる。するとドアが開く音が聞こえた。
「一緒についてきて正解でした。伊藤先生、薬を使うのは反則ですよ。」
誰かが検査室に入ってきて伊藤先生とナースを気絶させた。
多分、さやかちゃんともう1人が僕を持ち上げ車イスに乗せる。
「やっぱり家で匿ったほうがよさそうね。」
誰だろう、聞いたことある声だけど頭がふらふらしてて思い出せない。
「薬の効果は1、2時間で切れるから大丈夫よ。」
僕はそのまま寝てしまったみたいだ。

 ベッドの上で目が覚めた。
 目や頭がだんだんはっきりしてくる。
 見たこともない部屋。女の子の部屋。でも…作りは、どうも僕の部屋のようだった。
 「気がついた?」
 少し離れたところからさやかちゃんの声が聞こえる。
 「ここは?」
 「鈴村 春香さんの部屋…今は、春くんの部屋。いつでも逃げてこられるように、夏奈さんから鍵を借りておいたんだ」

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