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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 1

僕の名前は鈴村春木。高校生だ。いつものように目を覚まして友達とくだらない話をしながら学校に行く。
その友達がおかしなことを言いだした。
「お前はいいよな。あんなかわいい美少女とお付き合いしてて。」
「は?」
「牧村さやかさんだよ。上級生の。」
僕は女と付き合ったことは1度もない。クラスの女子と少しだけ話す程度だ。こいつまだ寝ぼけているのか?
大体その『牧村さやか』なんて女子と話したこともないし、会ったこともない。
その友達と適当に話をしながら学校に入った。自分の教室に行くといつものようにクラスメートたちがいろいろ話して遊んでいる。ちなみに、僕の今日の予定は授業が終わると、家に帰ってゲームをするぐらいだ。
 朝のホームルームがいつものように終わり、一時間目は体育だ。
 僕は更衣室に行こうとした。
 「おい、春木、どこ行くんだ?」
 僕は、さきの友人、佐鳴昭雄の言葉に振り向く。
 昭雄は、制服のズボンを脱いでいるところだった。
 「おい、昭雄こそ、なんでこんなところで着替えてるんだよ?更衣室行こうぜ」
 「更衣室?まだ水泳じゃないぞ?」
何を言っているんだ?
そう言おうと口を開き掛けた所で僕は言葉を詰まらせた。

「え…?」

教室内で着替えて居るのが昭雄だけでは無かったのだ。
他の男子は勿論、女子までもが小学生の様に同じ教室内で体を隠す事なく着替えでいたのだ。

「あのさ、昭雄、今日の体育は何やるんだっけ?」
と昭雄に聞いてみた。
「忘れたのか?もうすぐ体育祭が近いから上級生の女子と二人三脚の練習だろ。お前は牧村さやかさんと組むんだよ。恋人と組めるからってあんまりイチャつくなよ。」
だから『牧村さやか』って誰だよって僕は思った。携帯を調べてみても、『牧村さやか』なんて名前は登録されていない。もし本当にその女と付き合っているなら番号ぐらい登録してあるはずだ。

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