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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 4

「そんなに心配しなくても大丈夫よ。ただの検査だからすぐ終わるわ。私たちもついて行ってあげるし。」
「はあ・・・」
僕はさやかちゃんにつかまりながら保健室を出て先に玄関に行く。
「その病院でシ〇ッカーの怪人みたいに改造されないかとか不安になってきた。」
「テレビの観すぎだし。考えすぎだよ。」
 牧村先生の自家用車に乗せてもらって僕とさやかちゃんは大学病院に向かう。
 “記憶を、失ってる…”
 僕は車の中でさっきのさやかちゃんの言葉を頭の中で何回も唱えていた。
 さやかちゃんとかの記憶を失っている、ってこと、なのか…だとすると、どこまで失っているんだろう…更衣室みたいに、記憶にはあるのに無いものはどういうことなのだろう…

 大学病院に着いた。牧村先生とさやかちゃんに左右から支えてもらって病院に入った。
 この病院は来たことが無いので記憶と比較できないが、女性職員のスカートがやや短いように感じた。
2人の美人に支えられ両手に花状態だ。
でも、病院はあまり好きじゃない。牧村先生みたいな美人先生がたくさんいれば嬉しいけど。
受付けで紹介状を渡すとすぐ呼ばれて診察室に入ると女の先生だった。
名前は伊藤みずき。牧村先生の友人みたいだ。
「いろいろ検査をしないといけないから2、3日入院が必要ね。」
 伊藤先生は今回の一連の治療や検査について一通り説明した。いろいろな診療科に行くので当然伊藤先生が一人でやるわけではないが、問診とか、取りまとめをやってくれるようだ。
 「着替えとか、持ってないですが」
 「ご家族の方は?」
 「両親は夜まで仕事ですが、妹は、夕方前には動けると思います」
「なに言ってるの?」
「え?」
さやかちゃんがおかしなことを言いだした。
「春木君のお母さんは外国で仕事して、お父さんは事故で亡くなって、妹さんと2人で暮らしいるんでしょ。」
「あれ?そうだっけ?」
伊藤先生が僕の資料を読みながら話す。
「さやかさんの言うとおりよ。」

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