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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 21

「今日、家に来ない?」
僕は有希さんを誘った。
「え?いいんですか?」
「うん。有希さんのこともっといろいろ知りたいから。」
「わかりました。」
この後、有希さんにいろいろ案内してもらう途中で夏奈とさやかちゃんに会った。

僕たちは美術室を出ると校舎の外のグラウンドに出た。そこでは陸上部や野球部、また、テニス部がテニスコートで練習していた。
「有希さんはサッカー部だって言ってたけど…」
「ええ。でも、今日はサッカー部、練習休みですから」
この聖光学園は昔からスポーツが盛んで、サッカー部もあれば野球部もあり、サッカーや野球の全国大会もあるとのことだ。また、プロ野球やプロサッカーも存在し、中年男性と若い女性で構成されているそうだ。

野球部の練習の様子を見ていたら、1人の部員に声を掛けられた。もちろん女の子だ。
「貴方かしら?水泳部のエースを負かした転入生の男子って」
「えっ!まあ一応」
僕が競泳で洋子さんに勝ったことは早速広まっているみたいだ。
「私は野球部のエースで新条博輝(しんじょう ひろき)というの。…どう。私と勝負しない?」

「ごめん。野球はあまりやったことないんだ。やってもきっと負けるし。」
「それは残念、気が向いたら勝負してよ。」
そう言い残して、新条さんは練習に戻って行った。
「春君はモテモテだね。」
その様子を見ていたさやかちゃんに言われる。
「見学はここまでにして、今日はもう帰りましょうか?」
「そうだね。転校してきたばっかで疲れた。」
4人でマックに寄ってから帰ることにした。



「さやかちゃん、新体操部のほうはどう?」
「うん。早速、如月先生から渡されたレオタードを着て練習に参加したわ」
話を聞けば、学園のすぐ目の前に、ここの制服や水着、部活のユニフォーム、スポーツ用具などを扱う店があり、さやかちゃんと夏奈が着るレオタードを注文したらすぐ届けてもらえたとのことだ。

「それでね、春くん。…私、明日の放課後、新体操部のエースの人と演技を競うことになって…」
「どうしてまた…そんなことに…」
さやかちゃんは前の学校の新体操部でもエースで、また、小学生の頃から様々な新体操の大会に出て活躍しており、その世界ではとても有名らしい。それでここの新体操部のエースの人に勝負を申し込まれたとのことだ。
「そんなわけだから、春くん、明日の放課後、押援に来てね」

「ねえ、2人とも何かあった?」
夏奈が聞いてきた。
「別に、何もないよ。案内してもらっただけだよ。」
「お兄ちゃんと有希さん、さっき会ったばかりなのに2人とも仲良いなって思って。」
有希さんは僕とキスしたことを思い出したのか、また顔が赤くなってる。


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