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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 20

有希さんも、裸で抱き合っていた2人の女子も、さやかちゃんや夏奈と同様、身体に体毛が全然なかった。男が生まれなくなった以後に生まれた女子たちは皆、首から下に体毛が生えない体質なのはやはり本当なんだな。

裸で抱き合っていた女子の1人がギンギンに勃起した僕の一物に手を伸ばし、しっかりと掴んだ。
「まあ、凄い!何て素晴らしいの!」
彼女は勃起した僕のチンチンにうっとりとなり、舌でペロペロと亀頭を舐める。そのシーンに写真部員たちは一斉にカメラを向け、ハシャパシャト撮りまくった。

僕たちはやっと解放され、服を着ると写真部の部室を出た。
「大変だったね」
「いえ。私はむしろ嬉しいです」
有希さんは顔を赤らめながら言った。
次に、美術部の見学の為、美術室に向かった。

美術室に入ると、全裸の女子がポーズを取っており、その姿を美術部員の女子たちが描いていた。
「あら!」
彼女たちは僕と有希さんが入って来たのに気がつき、一斉に注目した。その中の1人が立ち上がり、僕の前に近付いて来た。
「貴方、今度転入して来た男の子ね」
「はい。鈴村春木です。どうぞよろしく」
「私は高等部2年で美術部員の青山美織よ」
彼女は自己紹介すると、右手を僕の前に出した。そして、僕は美織さんと握手をした。
「ちょっと貴方にお願いがあるんだけど」
「何でしょうか?」
「私、“アダムとイブ”を描きたいんだけど、貴方、アダムのモデルになってくれないかしら?」
「えーっ!?」
僕はその話に大変驚いた。“アダムとイブ”といえば、男と女が2人一緒に素っ裸になるものじゃないか。
「イブ役は有希部長で。」
「ま、また私ですか?」
「お願いします!」
「有希さん、美術部の部長だったの?」
「はい。一応。」
部員たちに頭を下げられ、僕たちは仕方なく引き受けた。
僕たちはまた裸になり手をつないで立つように言われた。
「やっぱり、手をつなぐだけじゃだめね。鈴村君、有希部長を押し倒して。」
「そこまでやるんですか?」
「アダムとイヴが愛し合う絵を描きたいのよ。」
美織さんは徹底的にこだわるタイプのようだ。
有希さんが下になり、僕がその上に覆いかぶさる体制になった。
 僕は一瞬、考えてしまった。
 “アダムとイヴって、禁断の知恵の実を食べる前はお互い裸でもなんとも思わなかったはずだよな。つまり、セックスするということは、お互いを性的に意識した、ってこと、知恵を持ってしまった後。つまり、このあとすぐに失楽園が待っているのではないか…この絵は、アダムとイヴ 原罪 とでも題するべきなのではないか…でも、ここはパラレルワールドだから聖書も違うのかな”
 こんなことを考えたのは一瞬だった。僕たちは原罪を背負っているからかも知れないが、知恵も情欲も持った人間なんだ。こんな状態になったら、もう、我慢できなくなる…
有希さんは顔を真っ赤にしたまま僕をじっと見ている。
「3分ぐらい、その体制でいてください。」
3分後、
「終わったから動いていいですよ。完成したらお2人にもお見せしますね。」
何とか乗り切って起き上がり服を着て美術部を出ると有希さんが僕に謝った。
「変なことに巻き込んでごめんなさい。私、頼まれると強く断ることできないんです。」
「別に、有希さんが謝ることじゃ」


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