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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 19

「勝負?なんで?」
「男の子と勝負したかったんだ。私が勝ったら水泳部に入って。」
「僕が勝ったら?」
「何でも言うこと聞いてあげる。」
「エッチなことでも?」
「もちろん!私に勝ったら洋子って呼んでもいいよ。」
早速勝負をしたらタッチの差で僕が勝った。
「はぁ・・はぁ・・危なかった。」
その辺にいる女子に聞いた話だと、洋子さんは水泳部のエースで、全国大会に出たこともあるとのことだ。

「すごいね!鈴村くん」
「君の方こそ」
僕と洋子さんは握手を交わした。
「みんな、僕のことは春木って呼んでよ。僕もみんなのことを下の名前で呼ばせてもらうからさ」
そう言うと、みんなはオーケーしてくれた。

水泳の授業を終え、僕は再び制服に着替えた。元々共学校だった為、男子用の更衣室やトイレもちゃんとある。女の子たちの中には、女子更衣室で一緒に着替えようよと言う子もいたけど、それはちょっと気が引けた。

そして放課後、僕は有希さんの案内で校内を見て回ることになった。
「春木くんは、スポーツは何が得意ですか?」
有希さんの問いに対し、僕は、前の高校ではテニス部、中学時代は陸上部で、幼稚園から小学校の終わりまでスイミングクラブに通っていたことを話した。

「運動が得意なんですね。」
「有希さんは?どの部活に入ってるの?」
「私ですか?私はバンド部と美術部とサッカー部です。バンド部は部員が足りないからと言われて、バンド部の方はたまに顔を出すぐらいです。」
「絶対に部活に入らないといけないの?」
「はい。そういう規則がありますから。」
僕たちは写真部を見学しに来ると、女同士で裸で抱き合ってキスしてる写真を撮っていた。
「うーん。なんか違うのよねー、これじゃ、ユリ展開ってやつだわ。」
「あれ?もしかして、そこに立ってる君は男の子?」
写真部の女子たちが僕に気づいた。
「そうですよ。」
「お願いします!!どうしても、男女が裸で抱き合ってキスしてる写真を撮りたいの!協力して!」
「え?ええ!!」
そして、なぜか僕と有希さんがあっという間に裸にされ、抱き合ってキスしてる写真を撮られることになった。
 
 「ああ、キス、しちゃった…キス、キス…」
 唇が離れたあと、有希さんは顔を真っ赤にし、膝をガクガクさせて、その場に座り込んだ。

 「ええぇっ!すごーい!これ、ペニスが勃起してる、ってこと?」
 「写真、写真!」
 裸で一人で立つ状態になった僕。短い時間でも有希さんと裸で抱き合ったので、指摘されるような状態になってしまっていた。
 カメラを構えた部員は、さきの抱き合っていたとき以上に何枚もの写真を、近づいたり下から見上げたり上から見下ろしたり様々なアングルでパシャパシャ撮っていった。

 「ねえ、触っても、いい、ですか?」
 さっき裸で抱き合っていた女子の一人が、そう言いながら僕に手を伸ばした。

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