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パラレルワールド
官能リレー小説 - SF

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パラレルワールド 16

僕たちが風呂を出ると夏奈とさやかちゃんがご飯を用意して待っていた。
「今日は引っ越しよ。あなたたちの転校の手続きもしておくわ。その方が安全だから。」
夏奈とさやかちゃんが返事をする。
「はーい。」
そうか引っ越すから学校も変わるんだ。知らない街で新しい生活か、ちょっとワクワクするな。
 「今度行く学園は、パラレルワールドから来た男子に理解あるところだから安心して。でも、高等部には、今は男子はいないはず」
 僕は、この30年男が生まれていない、そして僕たちが子供を作る切り札だというこの世界の現実を改めて思い出した。
 女子ばかりの学園…
ご飯を食べた後、早速引っ越し作業が始まり終わる頃には夕方になっていて、ママの車で新しい家に着いた。
「大きい家だね。」
「大きい家の方がいいでしょ?セキュリティーもしっかりしてるのよ。泥棒対策よ」
よく見ると、いたるところに小さいカメラが設置してある。壁や木の枝の間とかに。
 …でも、これって、例えば僕がセックスしているところも外の誰かに見られる、っていうプライバシーのない状態なのではないか、とも一瞬思った。
 でも、三人とも「汗かいたね」と言ってあっという間に下着姿になっているのを見て、みんなそんなこと気にしてないのかなあ、とも思った。
 「あのね、おにいちゃん」
 「何、夏奈、改まって」
 夏奈はややうつむきながら言った。
 「遺伝子検査の結果、来たの…おにいちゃんと、私、子供作っても、いい、って」
「そうなんだ。でも、今日は疲れたからセックスはまた明日な。」
「うん。そうだね。」
その夜は普通に過ごしてすぐに寝た。
その翌日、
さやかちゃんや夏奈と一緒に学校に行く。
「どう?新しい制服かわいいでしょ?」
女子の制服はアイドルや魔法少女が着ているような制服だった。スカートが短すぎるのが気になるけど。
「うん。2人とも魔法少女みたいでかわいいよ。」
男子の制服はごく普通のものだった。

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