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ハーレム宇宙戦艦
官能リレー小説 - SF

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ハーレム宇宙戦艦 5

「あ…あぁん…カナメちゃん、舌使いが上達して来たわねぇ…あっ…あん…」
カナメに乳首を吸われてクリスは甘い声を漏らす。
初めの内こそ無我夢中で乳房にむしゃぶりつくだけだったが、近頃ではクリスが感じるように舌や指先を駆使して来るようになった。
もちろん本番行為での腰使いの方も上達している。
クリスはカナメがだんだんと性的に成長していくのが嬉しくてたまらなかった。
ある種、子供の成長を喜ぶ母親の心境に通じる物があるかも知れない。
実際カナメは女性の視点から見て、非常に母性本能を刺激されるというか、保護欲をそそられる存在だった。
「ちゅ…ちゅぱ…ぷはぁっ!…お…お姉様ぁ、僕、もう…!」
「イきそうなの?…良いわよ。イっちゃいなさい♪」
カナメの絶頂が近いと見たクリスは手の動きを早める。
「…あっ…あぁっ!!イクぅ!イっちゃうぅ〜!!」
カナメはブルブルッと痙攣し、その小柄な体躯には不釣り合いな巨根の先から勢い良く白濁液を噴き上げたのであった。


その頃、ブリッジでは…
「ふあ〜あ…」
「こらぁーっ!!操舵士!あくびをするな!要警戒航行中だぞ!」
艦長席に腰掛けた副長マリ・カワサキ中佐が操舵席の女兵士を怒鳴り付けている。
艦長が非番の時は副長が代わりに艦を取り仕切るのが決まりだからだ。
「す…すいません副長殿!ですが、こうも何も無いと暇で…」
「馬鹿者ぉ!軍人たるもの、いついかなる場合においても緊張感を持て!そんな事では不測の事態に対処できないぞ!」
「は…はい!」
そんなやり取りを横目に他のブリッジ要員達(何故か全員が若い女性である)は小声で話し合う。
「副長さん、妙に張り切ってんなぁ…」
こう言ったのは砲術長のアイーシャ・ディヤナ少佐…褐色の肌とクリス艦長をも凌ぐ爆乳およびナイスバディの美女である。
「…ああいう熱血型人間は間違いに気付かず盲進してしまうケースが多く、指揮官としては不適格です…」
…と冷静に応えたのは航海長のアレクサンドラ・カミンスキー少佐…白い肌、プラチナブロンドの髪、ライトブルーの瞳…と、全体的に色素の薄い美女だ。
性格は、アイーシャが明朗快活でサバサバしていて男っぽいのに対し、アレクサンドラは真面目を絵に描いたような人柄で感情表現も乏しい。
あらゆる意味で対照的な彼女達だが、二人とも艦の運航には欠かせない。
アイーシャは言う。
「艦長は艦長で何考えてるのか良く解んないような人だし…なあ、この艦よく回ってると思わないか?」
アレクサンドラが答えた。
「…その艦長が副長のブレーキ役を果たしているのです。二人そろってバランスが保たれ、ちょうど良くなります…」
「なるほどねぇ〜、じゃあ今何かあったら大変だな」
「…そういう事になります。ですが地球と火星が休戦協定を結んでから8年…その間このような威力偵察任務が行われた例は多々ありますが、火星軍との間に砲火が交えられた事は一度もありません。“何かある”という可能性は限り無く低いかと…」
「いや、そりゃあそうだけどさぁ…」
その時、レーダー担当の女兵士が突如として叫んだ。
「前方に船影あり!二隻です!」
「「「…っ!!!?」」」
その場の全員に緊張が走った。
「か…火星軍の艦艇か!?」
カワサキ副長の質問に返って来た答えは意外な物であった。
「一隻はそうです!艦影から火星軍のマルス級駆逐艦と思われます!…ですがもう一隻は…船影から恐らく地球の民間船と思われます!」
「なにぃ!!?一体どういう事だ!?その民間船は火星軍に追われているのか!?」
「い…いえ!それが…ケーブルで繋がれて曳航されています!」
「はあ…っ!?」
引っ張られていると聞いてカワサキ副長は一瞬、訳が解らず首を傾げた。
だがすぐにハッと悟った。
「…解ったぁ!!その民間船は火星領域近くを航行していたため火星軍に拿捕されたのだ!その二隻は現在火星領域内か!?それとも領域外か!?」
「現在火星領域外から領域内へと向かって航行中です!」
「領内に引きずり込む気だな!?そうはさせるか!砲術長!」
「は…はい!」
次の瞬間、カワサキ副長が発した言葉に皆は耳を疑った。
「火星軍駆逐艦を撃沈せよ!!」
「げ…撃沈ですか副長!?」
「そうだ!!これは火星軍による地球の民間人の拉致である!!撃沈するのだ!!」
「マ…マジかよ…!?」
「副長、自分といたしましてはですね…」
余りにも無茶な命令にクルー達は動揺する。
ヘタに発砲するだけでも開戦に繋がり兼ねないこの状況で撃沈を指示してくるなんて、正気とは思えない。
「ええい!!何をモタモタと!どけ!私が撃つ!!」
「えっ!?ちょっ…副長!?」
砲術長のアイーシャを無理矢理どかせると、カワサキ副長は火器のコントロールを始める。
そして狙いを付けトリガーに指を掛ける。
「ふふふ……くたばれ火星人!」
「「「…っ!!!!」」」
その一瞬、皆は息を飲んだ。
そして…

ズドオオォォォォォォォンッ!!!!

次の瞬間リリウムの9門ある主砲の全てが火を噴き、そこから発射された9条の光線が火星軍駆逐艦の艦体を射抜いた。
そして駆逐艦は爆発四散したのである。

「ハァーッハッハッハッハァッ!!!!思い知ったかぁ!!!」
「や…やっちまいやがったぁ…戦争になるぞ…」
「い…いえ、私達には拉致されかけていた民間船を救うためという大義名分があります…ですから即開戦という事にはならないかと…」

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