パラレルワールド 7 僕は目を閉じた。この世界の、僕は、こんな、姉ちゃんの苦しそうな映像を見る授業を毎日受けていたのだろうか。 僕は頭を回転させた。 「あの、先生」 「何」 「あの、記憶障害になって、考えがリセットされたかもしれないです…あの、リアルな、姉と…あの、そういう接点作ってもらうことは、できるんですか?そうすれば、この障害、クリアできるかもしれません」