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異世界からのシシャ
官能リレー小説 - SF

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異世界からのシシャ 3

ほこりをかぶった実験台の上に例のスーツだけが置かれている。
これを着ろという事なのだろうか。指示が無く、よく分からない。
とりあえずスーツを手に取ってみた時、なにかが床に落ちた。それは手紙かメモのようだった。
「全裸になってこれを着なさい」
こんな滅茶苦茶な命令がミミズののたくったような変な文字で書いてあった。
まるで日本語が書けない人が無理矢理書いたみたいな雰囲気がある。私は気味が悪くなって実験室から出ようとする。
しかし、扉は開くことはなかった。閉じ込められたらしかった。
内線電話の受話器を耳に当ててみるとノイズときた。どうしてもこのピッチリしたスーツを着せたいらしい。
そこまで執拗に周囲を固められると気持ち悪くて逆に着たくなくなる。このメモを残した奴はそれがわからなかったのだろうか?
だが、他にここから出る方法は無い。
とりあえず、扉を叩いたが外に音が聞こえた様子は無い。特殊で危険な実験の為に頑丈に作られた扉は人が叩いた位で外に音を漏らす筈は無かった…。
これは非常事態だ、いっその事スプリンクラーでも作動させるか?
いやダメだ、そんな事をしたら他の研究が駄目になる可能性もなくはない。
もうその特集スーツを着るしかないらしい。
私は全裸になった。この様子がどこかから撮影されているかもしれないと思うと堪らなく恥ずかしくなってきた。

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