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僕はロボットのパイロット
官能リレー小説 - SF

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僕はロボットのパイロット 20


バイザーに仕込まれているコントロールボックスによって操れている瞬が光線銃を取り出すと、
「あ、危ない。皆、散らばって」

次の瞬間、
「瞬、私が分からないの」
あと少し右にずれていたら光線がミーナの顔に当たっていたところだが、
「これだけ近づけば外しようがないでしょ」

瞬が銃口をミーナに向けると、ミーナは瞬のお腹に手を翳して、
「一体、何を・・・」
瞬が一瞬怯んだ隙にバイザーを破壊すると、
「あれ?今まで何を・・・」

これを見たアオイが、
「おのれ・・・」
瞬達に襲い掛かろうとすると、後ろからレナが光線銃で、
「しつこいと嫌われるわよ」

「こちらレナ、指定した地点までおびき出して欲しいけど」
孝太とアルメスが向きを変えて誘導していくと、
「なるほど。アルメス、ギリギリのところで急降下だ」
「了解」

孝太達が急降下すると、
その後を追っていた黒いロボット達は止まれずにレーザーネットに引っかかってしまい、
「やったぞ・・・」

喜びもつかの間、白いロボットの数倍はある巨大な円盤が現われ、
「さ、流石にこれは予測の想定外だけど・・・しばらくあなた達だけで持ち堪えて」
レナは慌てて通信を切ってしまうが、円盤は瞬く間に変形していき、
「こ、これが敵の切り札って事か」

すると巨大なカニのような姿に変形した円盤から特殊な光波が出て、
「孝太、あれを見て」
光波はレーザーネットを無効化してしまい、
「ま、不味い」

黒いロボット達によって抑え込まれてしまうと、カニのようなメカの口が開いて、
「ね、狙い撃ちするつもりだ・・・」
孝太もアルメスも諦めかけていたところ、
メカの下部を瞬とミーナが搭乗するロボットが攻撃し、
「孝太さん、大丈夫ですか?」

瞬の口調が普段と変わらないのに戸惑いつつも、
「何とかね。それよりあのメカ、自己修復しているぞ」
「でも今の攻撃で何人か正気に戻りました〜。」

カニ母船が自己修復にエネルギーを割いた為、一時的に洗脳が弱まったのだろうとミーナが説明してくれた。
何機かの機体は色が白に戻って、瞬・ミーナ機や自衛隊の小型ロボ部隊に回収されていた。
その中でもすぐに復帰可能だった一機が、僕とアルメスの機体にまとわりついていた機体、まだ洗脳の解けていない黒や紫の連中をひきはがす。

「イッエース!北米担当キャプテン・テキサスだ!よろしく頼むぜ!」

通信モニターに古いアニメの一発キャラみたいな人が割り込んで来た。

「うわー、ありがとうキャプテン・テキサス(棒)。」

きっと一発キャラ、そうであってほしいと僕は切に願った。
ケツ顎の割れたマッチョでアメリカンヒーローな大男がガッツポーズしている。

腹筋胸筋上腕二頭筋パツパツな星条旗柄パイロットスーツがこれまた暑苦しい。

「テキサスパワー!コンバイン!キャプテェエエエン…テキサァアアアス!」
「ゴー!テキサース!てーれれってー!」

後部座席のエイチ人は小学校低学年、下手すると幼稚園ぐらいにしか見えない『ようじょ』だ。

そしてモニターの隅に写るキャプテン・テキサス…の世を忍ぶ仮のデータ。
本名デイブ・ガリクソン、デブでハゲでニートっぽい中年男性の姿。
彼が一発キャラであってくれと願っていた所、瞬君から通信が入る。

「うっわ…アイツちょーうっぜぇ…つーか孝太ぁ?さん。」

あの瞬君、今ちょっとだけ『アップデート状態だと粗暴』の設定に戻りかけた?
気持ちはわかるけどアレきっと一発キャラだからもう少し大人になろうね、うん。

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