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鬼姫
官能リレー小説 - SF

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鬼姫 1

昔々、一人の女の鬼が暴れていた。
その鬼は次々に村を襲い、若い村の男を襲い、子を作りさらに手がつけられなくなっていった。
いつしかその鬼は鬼姫と呼ばれるようになった。
鬼姫は村を襲い出来た子鬼どもは天然の城壁と呼べる島に移り住み人間の反撃に備えていた。
そしてついにその時が来た。
一人の若者が3人の従者を引き連れて鬼姫を封印したのだ。

「ふ〜いん?おにたんたおしたんじゃないの〜?」
「倒してないよ、和馬。鬼姫とその若者の力はほとんど互角だったんだ」
「じゅ〜しゃさんは?」
「沢山いる子鬼の相手をしていて加勢に行けなかったんだ。だから鬼姫の攻撃で致命傷を負った若者、ご先祖様は最後の力を振り絞って封印したんだ。」
「パパご先祖様しゅごいね〜」

「…何してるの」
「ん〜、部屋の模様替えでいろいろ片付けてたら和馬が4歳の頃のホームビデオが出てきてな」
「やめろよ恥ずかしい」
「いいじゃない、和馬も一緒に見ましょ?」
「かあさん…」
その時、グラ
「えっ?」「きゃ」
グラグラグラ…
「おさまった。結構ゆれたね」
「速報、震度5だって」
この地震が俺の日常を大きく変えることになるなんてこの時は全く想像できなかった。


「とりあえず家の中を確認するぞ」
父親の号令で家の中を確認していく。
一通り確認し終わり、家の裏に回る。
築100年を超える大きな家の裏にそびえる鬼住山。
どうやら山の方も異常はないようだ。
一安心し、ため息をつく。
ふと気付くと山と家との間に一人の女性が立っていた。
長い黒髪を風になびかせながら女は周りをキョロキョロと見渡し、後ろを振り返り鬼住山を見上げていた。
「??」
気のせいだろうか、今一瞬女の頭に角のようなものが見えた気がした。
振り返った女がこちらに気づき近づいてくる。
近づいてくるにつれ女の顔がよく見えるようになる。
綺麗な人だと思った。だがさっきのは見間違いではなかった。
角がある。
「鬼・姫?」
そう呟いた瞬間、女が視界から消えいきなり体に衝撃が来た。
気がついたら仰向けに倒され女が足元に立っていた。



「ほう、わらわの事を知っとるのか。あの山はたしかに鬼住山じゃ、じゃがなぜ人間がここまで繁栄しておる?」
「…ほんとに鬼姫。なんで、封印されてるはずじゃ。まさかさっきの地震で…」
「封印じゃと?」
「!!思い出してきたぞ。そうじゃ、わらわはあの時攻め込んできた男の腹を抉り取ったがあの男、力を振り絞ってわらわに呪禁をかけおった」
「ふふふ、運が良いな小僧。どうやらお主にはまだまだ喋ってもらわねばならぬようじゃ」
俺は混乱する頭を必死で動かすが体のほうは全く動いてくれない。
そんなことは関係なしに鬼姫は俺の体に触れた。
なにをされたのかはわからない。
だがそれだけで視界が黒く染まった。

「う…う〜ん…」
「おや、目覚めたか少年よ」
どうやら少しの間、眠っていたらしい。ここはどこだろう…?
辺りを見回してみる。どうやら洞窟の中のようだ。
俺は、ちょうど寝台のような形状の大きな石の上に横たえられていた。
その俺の顔を美しい女性の顔が覗き込んでいた。壁に掲げられた松明の灯りに照らされた彼女の頭には見紛う事無き二本の角が生えていた。
「お…鬼姫…!」
「ふふ…そう恐れずとも良い。眠っておる間にだいたいの話は聞かせてもらった。わらわが封印されてから千年の月日が流れた事…そしてお主がわらわを封印した憎きあの男の末裔である事…」
そう言いながら鬼姫は自らの着物の帯に手をかける。シュルル…と帯が解け、着物の前面がはだけて裸体が露わになった。
「うっ…!!」
俺は思わず彼女の裸体に目を奪われてしまう。無理も無い。何せ自分の母親を別にすれば、産まれて初めて生で目にした女の裸体なのだ。
「わらわも目覚めたばかりで、まだまだ力が足りぬ。ちとお主から精を吸わせてもらうぞ。なぁに、安心せい。殺しはせぬゆえな…」
鬼姫の肩からスルリと着物が落ちた。一糸まとわぬ姿となった彼女は、現代人から見ても充分に魅力的な肢体を艶めかしげに揺らしながら俺の上へ体を重ねてきた。
「や…止めろ…!」
「ふふ…口では拒んでおっても、お主のココは素直じゃぞ。ほれ、もうこのように…」
鬼姫は俺の股間の膨らみをスリスリと撫で回した。俺はもうそれだけで射精してしまいそうな快感に襲われたが必死に堪えた。
俺の股間の肉棒は既にギンギンに勃起しており、先端から我慢汁が出ていた。鬼姫は美しい貌(かお)に艶めかしげな笑みを浮かべながら、俺の股間をまさぐる。ついに貞操を奪われる時が来たのだと俺は思った。まさかこんな形でとは…しかも人間ではなく伝説の鬼にだ。
ところが…
「こ…これは…?お主の衣は一体どういう構造になっておるのじゃ…?」
彼女は俺の男根を取り出すのに手こずっている。どうやらベルトとチャックの外し方が解らないらしい。

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