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改造実験〜堕ちる女達〜
官能リレー小説 - SF

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改造実験〜堕ちる女達〜 20

「あっ…あっ…あぁっ…熱いっ…熱いのぉっ…身体がっ…熱いぃっ…」

「安心なさい?晃…その熱さは私の愛の証…二人にもここまで濃厚な改造は行わなかったのよ?さぁ…決めたわ、貴女の名前はシィザ…装甲とスピードとパワーを兼ね備えた、新世代の怪人の礎になる…言わば新型の量産モデルのプロトタイプにして、クイーンを守るための最強の盾…貴女は蟹をベースにしてあげるわ?」

「か…に?…強いの?」

「ふふ…私の改造するカニタイプの怪人じゃ不服かしら?誰よりも貴女を強くしてあげられるつもりよ?」

意識の薄い晃の言葉に、微笑みながらスクイッドは言葉を返した。

アルマージやカマロッソは基本的に強力な怪人…自分やスパイダーからすれば十分に強い、次世代の怪人に当たるが、それにしてはやや能力をクイーンの盾を作るとはいえ尖らせ過ぎたきらいがある。 


ならばと考えたスクイッドのコンセプトはただひとつ、基本に立ち返るということだった。 

一見するとカニ怪人など対したことはない、皆がそう考えるだろうがそれはどこかの蟹座がふがいなかったからだけだろう。

基本的にカニをベースとした怪人は強く、歴代のヒーローは大概苦戦したりしていたはずだ。
それに装甲やパワー、そしてスピードを併せ持ったその性質が弱いはずはない…さすがにタコには負けるようだが、それはタコの寿命を犠牲にした知能の高さなどもあるからだろう、第一に触手で遠慮なく絡めとって噛み砕くような攻撃を仕掛けられるようなヒーローなどまずいない。

というかいたらなんか怖い、触手で敵を噛み砕いて倒すヒーローなんて、普通に考えれば教育に悪いなんて言うものではないだろう。

「…というわけよ?安心しなさい 晃 、貴女の身体は私が責任を持って私が改造してあげるわ?」

「あっ…あぁっ…お、お願いしますぅうっ…ひあぁっ…」

怪人の改造とは到底思えないような甘い声が小さなカプセルに響く中で、次第にキチン質の殻が晃の肉体を覆い始め、それに合わせるように晃の肌は硬質化した皮膚に変質し始めていく。

ヒロイックなデザインと硬質で棘のある殻、全く別な要素である二つを混ぜ合わせていきながらも、スクイッドはデザイン性とは別に能力の振り方について悩んでいた。 


「とりあえず強力な防御は大前提として…そうね、殻には生体火薬を積めたリアクティブアーマーを装着させて、自在に角度を変えられる装甲に…セラミック合金を軽く凌駕する固さを与えましょう、再生力もまして、泡は傷口の修復にも、攻撃から身を守るためのバブルバリアにも、強烈な酸のブレスにもなるように…鋏は、そうね…やすやすと鉄板…いえ、チタンを切り裂いて、プレス器並みの圧力を…ふふ、防御専門と言えば聞こえはいいけど、パワーと装甲は完璧なレベルね…スピードは他の二人にカバーしてもらうとしても、なかなかないくらいには完璧な壁役だわ?」

「あぁっ…あっ…体っ…私の…身体はっ…あぁっ…すごいぃっ…ありがとうございますぅっ…ご主人様ぁっ…」

「ふふ、礼には及ばないわ?さあ…このまま改造が終わったらクイーンに挨拶に行くわよ?カマロッソとアルマージと共に…貴女達三人は私の用意したクイーンをお守りするための親衛隊になるのよ?」


「は…はいぃっ…ご主人様っ…いえ、マスター…」

そう言って晃はスクイッドの言葉に微笑みを浮かべていた、その顔は使命を達成できたという充足感に溢れ返っていて、晃がただ単に快楽に飲まれたのではなく、これからジョーカーの一員として活躍することを夢想するかのような、そんな一面すら感じ取れるほどだった。 

(ふふ…まだまだ終わらないわ、そろそろ晃以外の子も改造してあげたいところだけど…スパイダーの子供も少し気になるわね、あちらには優秀な博士はいるのかしら?なんにせよ気は抜けないわ…もっともっと、あの子…クイーンのために強い怪人を作ってあげなくちゃ)

子の心親知らず…クイーンが一番嫌う内部抗争をあおるようなことを考えてしまいながらも、嬉しそうに、スクイッドは晃改めシィザと共にカプセルから出て、アルマージとカマロッソからバスタオルを受け取って体を拭いていた。                

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