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闇の牙―牝狼―
官能リレー小説 - SF

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闇の牙―牝狼― 37

「地方から出てきたばかりで商売用の服を買うお金もなくて」
そんな柏木に追い討ちをかけるように微笑む冴子。

ぞくりとした物が背筋を走り抜け。
固唾を飲み込む柏木。

そう。
壮絶なまでの美しさが柏木の心を鷲掴みにした瞬間であった。


ホテルの一室。

ドアを閉めるなり…。

「んっ!むぐっ…」

冴子をきつく抱きしめ。
その自然に赤い唇を貪る柏木。
シャワーを浴びる余裕も。
酒を飲む余裕も。
薬を打つ余裕も今の柏木には何ひとつなかった。
ただ早くもいきり起っている肉の凶器。
その凶器で…。

目の前の女を貫きたかった。
元々、獣性の強い柏木ではあったが。
組み伏せ。
犯し。
征服したい。
野蛮な男にそう思わせる繊細さ。
妖しさ。
儚さを兼ね備えている女であった。

だから…。
荒々しく冴子の衣服を剥いでゆく柏木。

「あはっ…」
そんな柏木の行為を…。
熱い吐息。
低い声で笑う冴子。
挑発…以外の何ものでもない。

更に火がつき。
冴子のデニムのシャツを完全にむしり取る柏木。
「おおっ…」
小ぶりだが白く張りのある乳房に息を飲む柏木。

それ程まで冴子の肌は美しかった。

その白い乳房を貪り喰らうように吸いつき。
両手で冴子の白い背中や肩を撫で回す柏木。
そのまま…ベットに押し倒す。

ベットに倒れ込んでも尚。
執拗に乳房を這いづり回る舌や唇に。
「あっ…あぁぁっ」
熱い吐息を漏らす冴子。
だがその瞳。
裏腹なまでに冷たく光っている。

冴子の乳房に溺れる柏木。
その双眸の冷たい輝きには気づかないままに。
その蛭のような舌を冴子の白い腹へと這わせ下ろしてゆく。
そしてジーンズを。
その下の飾り気のないショーツを。
無造作に剥ぎ取る柏木の両手。

ベットに仰向けに寝転んだ冴子の肢体。
その青白い下腹部には幽鬼のように浮かび上がる黒々とした陰毛。

その裸体を。

刃物のような細い視線で見下ろす柏木。
無造作に鈍く光るスーツを脱ぎ捨てゆく。

剥き出しになる細身だがバネのような身体。
そして背中には絢爛豪華な不動明王。
見る者を威嚇するかのように睨みを効かせている。
その背中が動いた。

冴子の両腿を抱え上げるようにして。
黒々とした陰毛の奥に鼻先を埋める柏木。

妖しく光る瞳で天井を見上げた冴子は…。

「あっ…あぁぁっ!」
赤く濡れた唇から熱くか細い喘ぎを漏らす。
そして下腹部に。
股ぐらに押し込まれた柏木の頭頂部を押さえる白い指先。
指先の関節に力が入り。
ブルブルと小刻みに震えている。
その様はまるで…。
指先に走る憎しみを必死に押し殺しているかのようだ。

そんな事とはつゆ知らない柏木。
両手のゴツゴツと節くれ立った指先で。
冴子の白い腿。
白い尻をネチネチと撫で回し。
ジュバジュバと卑猥な音を立て。
冴子の肉襞を。
肉芽を。
冴子の女性器をベロベロと舐め回している。

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