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人体改造ソフトウェア
官能リレー小説 - SF

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人体改造ソフトウェア 8

ちなみに私は意外と慎重派で取扱説明書を全部見てからソフトを動かすタイプである。
それを見ると

「やっぱり…茉莉也ちゃんのお兄さんもソフトを手に入れたみたいね…」

私はなおも慎重に覗くと

「あら短時間で二回も自分を性転換させているじゃない…こりゃ大変だぁ」

そうこのソフト複数回性転換させてソフトを落とすと自動的に24時間は立ち上がらないシステムになっており
万が一そのシステムに無理に手を入れようならそれを行った瞬間にパソコン機能が全破壊されそのパソコンはもう二度と使えない代物となる。
まあそんなリスクを払ってまでする馬鹿は居ないが…
まして母子家庭の茉莉也ちゃんの家でパソコンを短期間で買い換えるなど同じ母子家庭の私の考えからはあり得ない。
ちなみにこのソフト覗く事は出来ても相手のソフトを動かす事は出来ない。
それも悪用防止のためでありやはりシステムを弄ろうとすれば上記と同様の事が起こる。
私はひとまず安心をしてパソコンを落とすと急いで学校へと向かった。



俺は焦っていた。

立ち上がらない…

そう…あのソフトが立ち上がらないのだ。
マニュアルを確認したら、性転換を一日二回以上すると24時間ソフトが停止するらしい。
つまり、女にしたその日に男に戻せば次の日は使えなくなる事だ。
やっぱり、マニュアルをしっかり読んでおくべきだと反省した。

その他、マニュアルを読んで分かった事は、このソフトで改造した内容は、このソフトでしか変更できない。
つまり、俺の項目を他の人間が持つソフトで書き換えられた場合、俺は書き換えられた自覚は無い上に、こちらから修正できないらしい。

今の俺は確認する術はないが、書き換えられている可能性もあると言う事だ。
どっちにしろ、明日にならないとどうにもできないよな・・・
この失敗がどうなるかが不安にはなるが、今の俺にはどうしようもなかった。


学校に行きながらも、少し私は不安だった。
彼の事だ。
彼も私が好みに書き換えて、性格も善良そのものにしてるが、彼が私達を書き換えてないとは限らない。
彼が動かした内容は多少は分かるものの、私自身の変更点は分からない。
私達が彼の事を大好きなのも、本当に昔からなんだろうか?・・・

私のやっている『普通』の行動に書き換えられたものが混じってないだろうか?・・・
それを確かめる術がないのに不安を感じる。
彼だけならいいけど・・・
彼以外が悪意を持って書き換えていたらどうしよう・・・
それが気になるけど、私にはこれと言った対処法が思い付かない。

そんな事考えながら授業を集中できず受ける事になってしまい、お昼休み前に私は疲れてしまっていた。


お昼休みはお馴染み三人で裏庭のベンチてお弁当を食べる。
これも何時もの事だ。

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