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人体改造ソフトウェア
官能リレー小説 - SF

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人体改造ソフトウェア 1

『人体改造ソフトウェア』
このいかにも怪しい商品を俺、村山達也が見つけたのは、たまたま立ち寄った小さなリサイクルショップだった。
「すみません、これって……」
アルバイトと見られる青年に聞くと、
「ああ、それをお買い上げですか?ありがとうございます!」
と、向こうもさっさと処分したかったのか、タダ同然の値段で押し付けられてしまった。



家に帰って起動してみる。
「ん……これはどういうことだ?」

『対象人物を検索します。キーワードを入力して下さい。』
とりあえず『村山達也 **市在住』で検索してみる。
「うおっ!?」
すると画面にいきなり俺のプロフィールが出てきた。
顔写真、年齢、住所はもとより、性格や癖まで載っている。
「この欄、クリック出来るぞ?」
とりあえず身長の欄をクリックしてみる。
どうやら書き換えられるようだ。
「『人体改造ソフトウェア』……まさかな」
そういって本来162cmしかない身長を180cmに書き換える。
―――設定をアップロードします
残り...5時間34分21秒

「バカバカしい……寝よう」

俺はロードの残り時間を見て、だんだん馬鹿らしくなって、そのまま寝に行ってしまった。
今思うとこの時、バカバカしくもパソコンの電源を落とさずに寝た事が人生の転機になったのかもしれない

翌朝

朝、目が覚めて布団から起きあがると、いつもと目線が変わっていた。
眠気なんかすっ飛んじまうくらい、かなりビビった俺は慌てて洗面所の鏡の前に走っていった。

「!!!!!?やべぇやべーよこれ!!!」


そこには、確実に昨日の俺より背の高い俺がたっていた。
再び驚き、今度はパソコンの前に走っていくと

―――アップロードが完了しました。
それに伴い、その他の設定を調整しました。
こう画面には写っていた。

正直、最初は今起きた出来事を頭の中で理解するのに数分はかかった。
やっと我に帰った俺は自分の現状を確認してみた。

体重は増えている。その他の設定を調整とはこの事だろうか?
確かに前の体重のまま18cmも身長が伸びたならばそれは病気の人である

他にも様々な所が身長に合わせて‘調整’されていた。

「すげー、すげーよコレ!!!」

俺はこのソフトの凄さを痛感し、その時はただ、スゴいとしか呟く事が出来ないくらい呆然としていた。



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