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主人公最強主義
官能リレー小説 - ファンタジー系

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主人公最強主義 17

ミュゼを犯していたゴブリンはギガントタートルが向かってきている事に
気付いて居ない。そして真っ直ぐにむかって来たギガントタートルが
ゴブリン達にぶち当たった!!


誰もが戦いの終了を感じ取っていた(一部死んだような顔をしていた)
その時、死屍累累としていたモンスターの群れから、むくりと起き上がる者が
一人…

そう、ミュゼである
ヒットの直前に旨く体を捻ったのだろう
彼女の右腕は大きく腫れていたが、それ以外に目立った傷はなかった

カチ…カシャン…グヂャ
何故か突然、彼女を戒めていた鉄錠と鎖が外れ
タコが血だらけで蜜壷から逃げ出し、彼女は自由となる
しかし、彼女は俯いているだけで、なんの反応も無い
会場はただならぬ雰囲気を感じ取って、シィンと静まり返る

そんな中、歴戦の猛者であるゼクスだけはなにが起きたかを解っていた

「ヒットの瞬間に魔封じの腕輪が壊れるように捻ったのか…」


彼女は次第にぷるぷる震えだし静まり返った会場は彼女の呻きを
一言一句拾っていた

「私は…誇り高きダークエルフだぞ……
私はクリムゾン・アイの異名を持つ…誇り高き戦士…ミュゼ=ブランシュカだぞ
…ヒッグ…わ、私は…ヒッグ…ぐずっ……私は……」

彼女は堪えきれなくなったのか、次第に嗚咽が混じり
その瞳には大粒の涙が浮かんでいた

「う…うぅ…うわあああああああん」
とうとう一目をはばからずに泣き出し、ダークエルフの魔力にびびって
攻撃出来ずにいたギガントタートルに向かっていった……

その後の事はまさに地獄絵図であった
完全に吹っ切れてしまったミュゼがギガントタートルを掴みあげ
地面に何度も叩きつけた後、親の敵と言わんばかりに何度も何度も殴りつけ
スッゴく堅い筈の甲羅をぶち破り中身を切り裂いて試合終了の銅鑼が鳴った

勝者ミュゼ…その言葉が虚しく響き渡り
ミュゼは逃げるように会場を後にした


ちなみにこの試合で一獲千金を手にし、そのお金で事業を手掛け
億万長者になる男がいたのはまた別の話
〜〜
ゼクスは拳闘場の選手控え室のある廊下を歩いていた
普通魔物は試合前も試合後も生きていれば檻に入れられて待機しているのが
規則だが、事前に話し合ってミュゼは人間用の控え室を使えるようにしてある

ふと、ミュゼの控え室の扉の前で拳闘場に仕えているメイドさんの人だかり
が出来ている事に気がついた

事情を聞いてみると控え室でミュゼが暴れまわってて立ち入る事が出来ないらしい
困ったペットだ…と肩をすくめてゼクスは構わず扉の向こうに入っていく




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