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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 270

「王子、あなたは私の愛弟子。余計な気遣いは無用というものですよ。これからも遠慮せずに私のところに教えを請いに来てください。貴方は優秀ですから教えがいがあります」
そう言いながら、アルテミスが自分の席につく。
全員が揃ったところでトースモア王が口を開いた。
「では会議を始める。アルテミス、例の少年はどうした?」
「先にお供達のところに帰らせました。会議が終わり次第迎えにいきます」
「そうか………して、結果は?」
アルテミスはゆっくりと出席者全員の姿を見回し、もったいつけるように時間を置くと、
「あの子、橘 大和は………間違いなくあの伝説の王だと考えられます」
最後にトースモアやヴェインではなく、アーカートとティナの方を向き、優雅に微笑みながらそう言った。
ざわざわ………
席の至るところからざわめきが起こる。
音も無く扉のひとつが開き、見届け人を勤めた女騎士セーラと女官長ユリアが入ってきた。
「「皆様、失礼いたします。」」
ざわめきの中、2人が入ってきた。
トースモアが2人を問いただす。
「君達はどう見たのかね?」
問われて、2人とも顔を赤らめていたが、まずセーラが発言した。
「はい、あれほどの殿方がそうそういるとは思えません。アルテミス様の言葉通り、彼は伝説の王であると確信しました。」
続いてユリアも、少し恥らいながら答えた。
「彼の絶倫はまさに王者にふさわしいと思います。私も彼こそは伝説の王であると思います。」
そう言ってユリアは自分のおなかを優しく撫でる。
その言葉に、室内はさらに騒然となる。
「今度こそ本物なのか・・・・」
「ヴェイン殿下ほどの方が偽者を連れてくるだろうか?儂にはそうは思えん・・・」
ざわめきの中、アルテミスはアーカートとティナを見ている。
2人の表情には、期待感が現れていた。
そこに、トースモア王が断を下した。
「皆の者、静粛に。」
その言葉に、一座は静まり返る。
全員を見渡し、トースモア王は口を開いた。

「我がサンクキングダムは、ルカジマとの同盟締結に同意する。」

「おお・・・・」
「ありがとうございます。」
アーカートとティナは感謝の意を示した。
「さて、同盟を組むからには細目を決めねばならん。双方の実務担当者も交えて、明日より協議を始めよう。よろしいかな?」
「同意します。」
アーカートは素直に承諾した。

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