「だがどうやって調べるつもりだ？」
彼等は口々に意見を出し合った。ただ何が起こっているのか全く分からないため、どうするべきか決められない。皆困惑した表情を浮かべていた。
その時だった。突然、地面が揺れ始めた。最初は小さかったそれが次第に大きなものに変わっていく。
「何か来るぞ！」
誰かが叫んだ瞬間、大地を突き破って何かが姿を現した。
それは人間だった。ただし全裸だ。
引き締まった筋肉、浅黒く焼けた肌、そして股間には立派なモノがあった。
その男が割れた地面から這い出るように出てきたのだ。
「な、何だこいつは！」
突然の事態に驚きつつも、男達はその全裸男に向かって武器を構えた。
しかし次の瞬間、全裸男は信じられないようなスピードで走り出し、あっと言う間に男達の目の前までやってきた。そして目にも止まらぬ早さで拳を振り回す。
「ぐわっ！」
「がはっ！」
「ぎゃっ！」
男達は次々と吹き飛ばされていく。中にはそのまま気絶してしまう者までいた。