躍動する時 7
今日も今日とて、絶倫のゴーチェの愛と精力をたっぷりと受け止めて女の幸せを感じた後…
ゴーチェは、エラメリアを見つめながらゆっくりと切り出した。
「俺と……結婚して欲しい」
「本当?嬉しい……!」
目元に嬉し涙を浮かべたエラメリアは、花が咲くように微笑んでいた。
「あなたと、一緒に行ってあげる」
ゴーチェの家は、川を少し下った所にあるシェド村にある。この程度の距離なら、ドリュアスであるエラメリアも問題なく行くことができた。
彼がエラメリアを連れてくると、家族も村の人々も驚いた。
「すっげぇ綺麗だなぁ」
「どうやって見つけたんだよこんな娘」
「ああ…負けたわ……」
村の人々への紹介を済ませた後、さっそく婚礼と相成り……
「我が息子ゴーチェにこのような別嬪さんが来てくれるなんてなぁ」
「本当に……」
両親も涙ぐんで喜んでいた。
その後、ゴーチェとエラメリアは幸せな一生を送り、農夫としてもよく働いて、村を守る戦士としても大活躍したゴーチェ。
エラメリアとの間に14人もの子を儲け、後に村長を経て、領主にまでなり、子孫は代々この地を領したのだった。
ー完ー