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ある若者と色ボケ娘たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ある若者と色ボケ娘たち 9

「OK!」
エルフの女性は指示を聞くと、即座にサーベルコングの方へと向かっていった

「ジュエル!頼んだぞ!」
「えぇ!」

「こっちだ!」
グレイシャーはサーベルコング目掛けて正面から戦いを仕掛けて、その間にジュエルは素早く後ろに回り込む
「ふっ、はっ!」

サーベルコングの攻撃を躱し続け、ジュエルが攻撃できる隙を作ろうとする
「....今!」
そして巨大な腕による一撃を華麗に躱し、顔面に獣人族自慢の怪力による本気のパンチを1発ぶち込んでやるとサーベルコングは怯み、後ろから攻撃する十分な隙が出来る
「そこっ!!」
そしてジュエルは後ろから飛びかかり、延髄のある位置に思いっきりナイフを刺し込んでやると、サーベルコングは大声を出し、暴れた後にバタリと倒れ込む
そしてジュエルは倒れる前にサーベルコングから飛び降り、離れる

「よし!次の1体だ」

 だが……
 ビュボゥッ!!

「わっとっとっ!」

 魔導師の誰かが撃った外れ弾だろう。火球がジュエルの近くに着弾した。慌てて左に飛んでかわし、グレイシャ―ともども次の個体に向かって駆け続ける。
 既にあちこちで戦いは激しさを増し、矢や火矢や投げ爆弾を放つ戦士や兵士、様々な攻撃呪文を撃つ魔導師たち。町の人も逃げまどっているし、逃げ遅れて倒れている人もいる。

 グレイシャ―も正面きって駆けながら電撃呪文を唱える。
 目を細め、剣を持ってない左手へ視線を向ける。

−−"雷雲より産まれし閃光よ…我が手の中に集い、全てを焦がす剣(つるぎ)となれ"!!−−

 魔法剣士の得意技である"属性剣(エンチャントソード)"
 周りにいる一流の魔導師ともなれば、特殊な言語を用いた『短縮詠唱』(クイックスペル)を使えるのだが…
 中途半端な魔法剣士であるグレイシャ―の事、まだその様な腕はなく、母国語を用いた簡易詠唱を使うのがやっとである。

 …掌に集まった電撃を、剣へと当て、やがて剣は魔法の雷を纏う。
 魔法の詠唱が遅い魔法剣士は、そのために魔法を剣にあらかじめ込めておき、これを利用し 攻撃に用いるのである。念じればその剣から魔法を放出することも、できる。

「ジュエルっ!!トラップでソイツの動きを止めてくれっ!!」

 大声でグレイシャ―は叫んだ。
 グレイシャ―の声に反応してジュエルは腰からとある物を取り出す。それは、錘と錘の間に紐が付けられた物であった。
 ジュエルはそれを反動を付けて投げつけると、それは回転しながら飛んでいき、モンスターの脚に絡み付いて動きを止めたのだ。
 この投げた錘付きの紐は『ボーラ』と言う物で、相手の動きを止める為の暗器である。
 特にジュエルは112cmの爆乳で反動を付けて投げる為に、並の男以上の飛距離を持っていたりする。

 その動きの止まったモンスターにグレイシャ―が剣を振るう。
 グレイシャ―の身体からは想像できない凄まじい斬撃は、ブウンと風を切り裂く凄まじい音を立て、モンスターを捉えてその太い胴体をいとも簡単に両断する。
 グレイシャ―の筋力なら両手剣ですら片手で凄い速度で振れるが、大概の剣がグレイシャ―の筋力に負けて折れてしまうのだ。
 唯一このバスタードソードがグレイシャ―の筋力に耐えられるのだが……なにせ切れ味はいささか鈍い。こうやって魔法をかけないと斬れないのが難点であった。

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