ある若者と色ボケ娘たち 1
とある剣と魔法の世界。
なんともエロいファンタジーワールド。
その片隅の、一人の何処にでも居そうな平凡な魔法剣士と、幼なじみの女盗賊がお送りする珍道中!
平原地帯に設けられた街道を、ゆったり歩く二人組。
遠くには牧童と牛の群れが見える、のどかな風景だ。
平凡な体格と容姿、剣も魔法も『中途半端』に極めた少年はグレイシャ―。
器用な手先を持ち、抜群のプロポーションを持つ美少女シーフのジュエル。
この2人、どこにでもいるようで、どこにもいない最凶凸凹コンビであるのだ。
彼らは「修行」の旅をして、南の城塞都市ガルゼンを目指していた。
彼らの故郷では一番の美少女であったジュエルにはいろいろな男が、いや、時には女も下心を向けてくる。
ジュエルを独り占めしたいグレイシャ―が修行を口実に連れ出して二人で旅していたのだ。
「ねぇジュエル?もう少し早く歩かないと夕暮れまでに、休める街にはつけないよ?」
「そうね、さっさと行っちゃいましょうか」
「うんっ」
早歩きを始めたジュエルにグレイシャーもついていくのだが...
「..(おっぱいすっご..でっっか..)」
目線はかなりデカく、歩く度にだっぷ、どっぷと重いが柔らかそうに揺れるデカ乳に釘付けになっていた
「わっとっと」
グレイシャ―は初めての旅を心配してジュエルに伝えるも、デカ乳に目を取られて持っている地図を風にさらわれそうになる。
「早く来ないと置いてくよー」
「おう!」
このあたりは野盗や山賊等があまり出ないと言われている土地柄だが、野宿するにはいささか寒い場所でもあるのだ。
だがしばらくすると…
「ほらほら、さっきの元気はどうしたの?」
「え〜…だって足疲れたし〜…グレイシャ―おぶってよ」
小さい頃からも可愛いとチヤホヤされて育ったジュエルは、グレイシャ―以上に物事を知らない。そのためか、素直だけど悪気無く自分勝手な事を言う性格になってしまった。
ジュエルは先程からワガママばかり言う。
ガルゼンを目指すのにも、もっと有名になってチヤホヤされて、楽しく暮らしたい…
なんていう野望を背負っているからなのだ。それに故郷ではグレイシャ―もジュエルも故郷一番の最強の腕前と言われているのだ。怖いものなどジュエルにはなかった。