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ある若者と色ボケ娘たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ある若者と色ボケ娘たち 2

 もちろんグレイシャ―も、極上美少女のジュエルを全力で守るつもりだ。



 ぶら下がるようにグレイシャ―の腕にしがみ付くジュエル。
 盗賊らしく動きのいいジュエルではあるが、グレイシャーの目を奪う、バストサイズ112cmもある爆乳のせいでやや動作が不安定にも映る。
 無論、幼馴染で大好きなグレイシャ―だから爆乳を押し付けて甘えているのもあるが。
 無邪気なジュエルにとって、この我儘を大概聞いてくれる上に、優しくそれなりに頼りがいのあるこの幼馴染と共にいるのが、村にいるよりかは数倍素晴らしいと思っていたのだ。
 それに有名になってちやほやされても、グレイシャ―には絶対そばにいて欲しいと思っていたりもする。
「しょうがないなぁ…」
 グレイシャ―は、仕方無しと言った感じで、ジュエルを軽々とお姫様抱っこの形でひょいと抱え上げる。
 さほど大柄でないグレイシャ―はジュエルと大して変わらない背丈なのだが、その体格からは信じられないような力を持っている。
 ジュエルを抱き上げてもさほど苦もなくスタスタと歩く。
 実はグレイシャ―、怪力を誇る獣人族なのだ。

「これもいいけど…ジュエル、なんだか…」
 頬を紅く染めて甘えた声で、グレイシャ―の身体に爆乳を目一杯摺り寄せるジュエル。
「だめだよぉー…まだ街まで結構あるんだから…」
Hな声でおねだりしてくるジュエルに、困ったような顔で言い返すグレイシャ―。

 獣人族は普段は人間の姿なのだが、獣人に変身する。
 変身すると人間とは比にならない身体能力を発揮するし、人間の姿でもそれなりの身体能力を持つのだ。
 グレイシャ―の場合は虎の化身として虎のような耳としっぽが生え、爪も鋭くなる。
 そして人間の時でも馬鹿力を発揮するのだ。
 ただ、種族的に少ないし、迫害を恐れて名乗らない場合もあるので、グレイシャ―が虎の獣人であることを知っているのは、故郷の村の人達にジュエルと、彼に魔法を教えた導師だけである。

 すなわちグレイシャ―の今の家族は、血の繋がった家族ではない。
 昔グレイシャ―の父が、身も凍えるような寒さの日に、森で鳴いていた生まれたばかりであろう状態のグレイシャ―を見つけ、家に連れ帰り自分の子同然に育てたのだ。

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