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船に乗り込んだ獣性
官能リレー小説 - ファンタジー系

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船に乗り込んだ獣性 7

人工的な壁が広がると水夫の男達もざわつき始めた。航行に影響がでるほどの混乱は起こっていないが、引き返したいと思っている雰囲気がある。
「本当に大丈夫なのか?」
水夫の一人が水兵に話しかける。そして、続けた。
「俺はこの辺りに来たことがあるが、こんな施設は前にはなかったぞ」
それが本当だとすれば、ここは最近に造られたのだろう。
ガレスとしてはまだ指令に反する筋合いが無い以上、水夫らに自室待機を命じ水兵らと共に進むしかなかった。

一刻ほど船を走らせた頃だ。正面に陸地と桟橋が現れ、無数の人影がガレスらを誘導していた。
その指示に従って船を接岸すると、軍部の正式装備に身を包んだ兵士らが乗り込み、水夫らを奥の建物へと連れて行った。
ガレスら海軍も別の建物へと案内され、次の指令が下りるまでの休息を与えられたのだった。
水夫の男達は魔物に関わったということで全身の消毒をすることになった。
それもこれもガレスが魔物の侵入を黙認したからであるが、水夫達は知らない。

ガレスは内心それを気にしていた。なので休息のついでに彼等の様子を見に行くことにした。
「まさか逆恨みは無い……よなぁ。別に部下でも護衛対象でもない奴らが、勝手に盛り上がろうと自慰しようと、契約には関係ないしなぁ」
あくまで操船の見返りは海賊や敵対的魔物の撃退であり、なにも一々危険を取り除いて保護するわけではないのだ。
水夫らが自分から危険に突っ込んでいったとして、自己責任の範囲内なら互いに干渉しないのが常識だった。
ガレスが兵士らに挨拶しながら隣の建物を覗くと、ビキニまで剥ぎ取られた男らが白衣を着た看護士らに洗浄されていた。
娼館や酒場でスッキリした後のため、いきり立たせている奴まではいなかったようだ。
全身を拭き終わった彼等は裸のまま隣の部屋に移動していく。
その部屋はガラス張りで、中には何か噴水のような設備があるのがよく見える。
部屋に入った水夫はその周りに立っている。彼等もその噴水らしい物がなんなのかよくわかっていないらしく、落ち着かない様子だ。

その噴水の先端から卑猥なピンクの水が噴射する。

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