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船に乗り込んだ獣性
官能リレー小説 - ファンタジー系

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船に乗り込んだ獣性 12

中には自分で自分の肛門を広げて見せつける者さえ現れる始末だ。完全に堕ちた男たちを見て満足したのか、あるいは飽きてしまったのか、魔物たちが動きを止める。
すると今までの喧騒が嘘のように静まり返り、室内には荒い息遣いだけが響き渡った。床の上で重なり合うように横たわる水夫達の中で、一人だけ起き上がった者がいた。
他の者たちとは違い、その者だけは黒い兜を被っており素顔を見ることは出来ない。
その男はゆっくりと立ち上がると、仲間たちを見下ろしてから呟く。
「俺は…こんなところで何をやってるんだ…?」
彼は、かつてガレスの部下として共に戦った兵士だった。
「俺の名前は…なんだ?俺は…誰だ?」
黒い兜の男は記憶を失っていた。
いや、そもそも無かったのだ。ガレスの部下として戦っていた時から。それが今になって蘇ってきただけである。
しかし、そんなことは今の彼にとって些細な問題に過ぎなかった。今は目の前に折り重なって倒れている水夫の裸体しか目に入っていない。
「こいつらが羨ましい…」
ゴクリと唾を飲み込みつつ、彼の視線は一点に集中していた。
それは水夫たちの股間である。
あの女型の魔物によって散々弄ばれた彼らのモノはまだ勃起したままであり、その先端からは透明な液体が滴っている。
それを見つめる男の瞳が黒い兜の奥で妖しい青色の光を放つ。
同時に、室内の空間が大きく歪み始めた。桃色の魔物の甘い匂いと水夫達の性臭が入り混じったものに覆い尽くされていたそこは、渦潮のような濃密な魔力に包まれてかき回されていく。
その渦に水夫達は巻き込まれ、浮き上がって旋回を始めた。彼等は最初は悲鳴をあげて必死にもがいていたが、やがて何かを受け入れたかのように大人しく渦の流れに身を預けるようになった。
「ふへっ…これが天国の気分なのか…!?」
「ああ、最高だ…これならこのまま死んじまったって構わないぜ…」
「んほぉおっ!ケツが…ケツが熱いぃいいっ!」
水夫達は口々に喜悦の声をあげながら魔力の渦の中で回りながら踊り狂う。

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