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連れてこられた少年は…
官能リレー小説 - ファンタジー系

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連れてこられた少年は… 8

「もうすぐだぞ」
そう声をかけると、虎の男は足を止めた。
「ああ……」
虎の男が見つめる先には横穴があった。その奥からはかすかに光が漏れてきている。
少年達の儀式はまだ終わりではなかった。少年からしたらむしろここからが始まりなのだ。
横穴の入り口に立つ二人の男。茶色の毛並みの猫と黒豹だ。
彼等が合図をすると少年と虎の男は無言で中に入っていった。

そこは何もない空間だった。様々な光が揺らめきながら浮いている。まるで星空の中にいるような不思議な場所だ。
虎の男が立ち止まる。
それに続いて少年も立ち止まった。
虎の男は少年を担ぎ上げる。そして少年を思い切りほおり投げていた。
投げられた少年は何も言わなかった。人形が投げられたかのように直立不動だ。
そして、数度複雑な軌道で転がると空中で動きを止めた。
こうしてこの少年も様々な光の一部となった。少年の周囲で輝いている物は今までここに送られてきた何十人もの少年達だったのだ。
彼等は無表情で股間を突き出して陰茎を光らせている。赤の光もあれば先程加わった少年と同じ緑のも居る。
様々な属性の魔力の光が横穴に蓄積されていく。目的を忘れて単なる娯楽として繰り返されてきたこの行為はついに限界を向かえた。
魔力を放つ少年を増やしすぎたのだ。
大人しく漂っていた少年達の亀頭から様々な属性の放電が始まり、横穴内部が激しく点滅した。
こうなると少年を投げ入れた虎の男も異変に気づく。だが、もう手遅れだった。
飽和した魔力は行き場を求めて暴走を始めた。
漂う少年達の陰茎が共鳴を起こしていた。空気が震え始める。
その振動は徐々に大きくなっていき、ついには横穴全体が小刻みに揺れ始めた。
「なんだ!?何が起こってるんだ!」
虎の青年が見ている前で横穴そのものが大きく膨れ上がっていく。
次の瞬間、横穴は弾け飛んだ。
その衝撃と魔力で見張りの猫と黒豹の着衣は消し飛んだ。
「わああっ!」
裸にされた二人は思わず悲鳴を上げてしまう。
魔力の膨張は止まらない。強烈なエネルギーは地上の村をも覆い尽くしていく。
獅子が猪が狼が、次々と裸にされていく。

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