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よくわからない依頼
官能リレー小説 - ファンタジー系

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よくわからない依頼 2

「それは正しくもあり、間違いでもあるのさ。……こいつは神か悪魔か、はたまた両方か。得体の知れないナニカが造り、その存在をさまざまな方法で世界から隠したものさ」
依頼主の男曰く。
存在自体はさまざまな場所に記録として残されていたが、そのどれもが人目を避けるように隠されていた。
それをこの男がどうやってか暴き出し、後腐れの無い誰かを助手に実際に確かめてみようと決めたらしい。
この時点で厄ネタの臭いがプンプンとしていたが、ここでエツィオが逃げ出してもリスクを背負うだけで何も手に入れない。
毒を食らうなら皿までと、覚悟を決めて男の後を追いかけた。

エツィオと男が塔の入り口まで来ると、ぼやけていたそこが開き一人の女の影が見えた。
羊のような曲がった角を持つ黒髪褐色の女は、露出の激しい光沢のある服に包まれた肢体を見せ付けるように笑みを浮かべて立っていた。
それ姿からは敵意を感じられず、むしろ嬉しそうな顔でこちらへと歩み寄ってきた。
「よく来てくれた客人よ。我ら一同全力で歓迎し、目くるめく熱い夜を過ごしてもらうと約束しよう!」
備えていた警戒心の斜め上の展開に、エツィオは腰の鞘にまわしていた手を滑らせてしまった。
「古の記録によるとさ……塔を造ったナニカは、彼女らに頼まれたのさ。例えば絶滅しかけた種族、例えば精を糧とする上位存在……とかさ」
依頼人の腕が肩にまわされると、囁くようでよく響く声で語りかけてくる。
「うむ、実はそうなのだ。我も子を孕むことに興味がわいてな、暇してた連中に声を掛けて皆で待つことにしたのさ」
――我らに種を恵んでくれる、心優しき旦那様を……な。
目の前の悪魔か魔神と呼びたくなる女も同意してきたので、つまりはそうゆうことなのだろう。
「あぁ〜っ……それじゃあ、何かい? 昔々に居た様々な女が、男の精を啜るために集まってると?」
――しかも見つからないようにして、それを超えるくらいの種にしか興味は無いと。
「当たり前であろう! 女に飢えた雑種の薄い精では、繁栄する強靭さは取り戻せず、千年を超える存在を満たすことも出来ぬ」
「お兄さんは、ラッキーかもしれないさ。たまたま助手に選ばれたから、伝説の美女と夜を過ごせるんだからさ」
この男も確信までは無かったようだが、自分の出した答えに自信があったのだろう。
気負うこともなく女の横を通ると、眼鏡に適う存在を求めて奥へと行ってしまった。

残されたエツィオは、何時の間にやら背中にまわっていた美女に抱きしめられ、その恵体をたっぷりと確かめさせられた。
甘く蕩ける匂いを纏った吐息が耳を震わせ、褐色の肌は艶かしくもしっとりと馴染むように絡みついてくる。
夜の闇を梳きとったような髪は静かに輝き、包み込むように視界を狭める。
その中で脚に這いよった手は、無意識にいきり起ったエツィオの剛剣を優しく掴み、高みを目指し昂ぶらせてきた。
「せっかく来てくれたのだ……我の妙技を味わって楽園を見せてやろう」
その言葉と共に、二人の体が足元の影に沈んだ。
次の瞬間には、甘い香りの漂う空間で柔らかなベッドにエツィオは寝かされていた。
「っ……おいおい、こりゃあいったい……」
鍛えられた腹筋の上に跨った美女は、妖艶な笑みを浮かべながら青年の首筋にキスを落として言った。
「んっ……なぁに、ちょっと我の部屋に連れ込ませてもらっただけよ。まさか、女の誘いを袖にはしまい?」
エツィオはその美しくも恐ろしい笑みに抵抗を諦めると、掻き抱くように美女の背中に腕をまわした。
それに気を良くしたのか、女は添い寝する体勢に移り男の剛剣を再び握る。
柔らかく丁寧な手つきで擦りあげると、豊満な肢体を絡めながら甘い吐息をこぼす美女。
互いの気持ちが高まるのに合わせ、一枚また一枚と布が剥かれ生まれたままの姿に近づいた。
やがて一糸纏わぬ状態で抱き合った頃、トロトロと泣いた剛直はいつ暴発してもおかしくない。
「はあぁっ、思った以上に立派なモノであるな。ちとはしたないが、早く我が胎に収めてしまいたいぞ?」
エツィオの上に跨りなおした美女は、天を衝くソレに自らの褐色の割れ目を重ねた。
肌と比べて赤みを帯びた粘膜は、上気により一層血色を良くしている。
その奥からダラダラと溢れた淫蜜は焼けるように熱く、いつでも男の剛剣を受け入れられるようだった。
「はっ、はぁっ、はっ……んんぅ!」
たっぷりと育った桃尻が太股に打ち付けられ、ジュプンと水音を響かせた魔洞が剛直を飲み込んでいく。
普段寝床にしている町のどの娼婦とも比べられない、極上の肉がエツィオのソレを包み込んだ。
熱い蜜に彩られたふかふかの襞がもてなすように受け止め、何千条もの谷間が絞めあげ擦りあげる。
その歓迎を抜けた先では、粒々の肉豆が亀頭を撫でて磨き上げていく。
いつ射精してもおかしくない攻めの向こうにたどり着くと、ぷっくらした子宮の口が先端にキスした。
吸い上げるようにチュッチュと重なるそこを突き上げると、ざわめいた肉壁が絡みつき今までの仕掛けが一斉に牙を剥いた。
蠢く魔洞に我慢の限界を越えたエツィオは、美女の最奥に降参のザーメンを浴びせかけた。
「あっ……ふぁっ! んあぁぁんっっ!?」

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