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淫蕩王の旅
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫蕩王の旅 8

村長バウムはそう言いながら若者の鼻をつまんで口を開いたときに、何かを放り込んだ。
「げほっ、はぁ、はぁ、何を飲ませ……」
若者が言いかけて、全身が急激に汗ばみ、息ができないぐらい激痛が走った。
「ジェシカも元は男だったが、すっかり子を埋めるぐらい女に変えてやった。おぬしもすぐに女の姿になるから安心せい」
村長バウムは暴れ出しそうになる若者を床に押さえつけている。
「痛みはすぐに終わる。もう乳房ができはじめておるぞ」
若者が絶叫する声でジェシカが気絶の眠りから目を開いた。
「あ、あぁ、また、あれを……」
村の結界を作り出す魔方陣からバウムはいくつもの奇跡を実現してきた。
自分の勃起力の増強と身体改造。
それだけではなく、男性を女性化することも雨粒ほどの秘薬を魔法技術により精製した。
バウムがただの好色なじじいではなく、村の支配者であるゆえんはこの力にあった。
結界を作り出す巫女マリーの本当の男親は、村長バウムであった。
バウムに秘薬を飲まされ女性にされ、名前も変えさせられた。
元は商人の子息であった彼はバウムの家で秘薬を飲まされて彼女となった。
若者の顔つきや指先、全体的な体つきが変化していく。声も変化していく。
「女になりながら、一滴残らず最後の射精を吐き出すがいい」
バウムが若者の勃起したものを引き出し、直接握って上下に扱き始めた。
ジェシカがまだ少年の頃に射精させられるたびに、身も心も女の悦びにすり替えられていきながら、泣きながら快感に酔わされたのを思い出し、身を震わせた。
若者が苦痛と快楽の荒波に意識を奪われかけながらも、手をジェシカにむかってのばす。
ジェシカがそれに気づいて、自分の震える手をのばし、女性化していく若者の手を握る。
ジェシカは村長に犯され尽くし憔悴していて起き上がることもまだできず、できるのはただそれだけだった。
ジェシカの手がぎゅっと痛いほど握られ、若者が明らかに艶めいた声を上げて背を弓なりに反らした。
若者の勃起が村長バウムの手のなかで激しく脈打ち、白濁したものを吹き出し始めた。
「おまえにも子を産ませてやろう、ふはははははは!」
村長バウムは興奮し笑いながら、若者が性器以外は乙女の体になるのをながめている。
マリーは家から逃げ出して、村長バウムから二人を助けに行ってくれるように見かけた村の男や女に頼んだ。
しかし全員青ざめて、同情しつつもマリーのすがる手を払って離れていった。ここはバウムに逆らっては生きてはいけない、とでもいうように。

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