異種属交配 5
「くそう。他のみんなは」
首を左右に動かすとアンナとルージュが確認できた。
皆同じように縛られ裸にされていた。
気絶しているだけで目立った外傷は無い。
次にゴブリン達をみる。
全員が森で最初に会ったゴブリンより大きい。
子鬼というぐらいだから普通は人間より小さいのだが、こいつらは人と同じかそれ以上に大きい者もいる。
(こいつがボスか……)
一際大きい者は2mほどでオーガと間違うほどだ。
だがその予想は一人の人物が現れたことによって覆る。
「ようやく一人目を覚ましたようね」
現れたのは人の女性だった。
年齢は二十歳ぐらいか、長い金髪をなびかせ全裸に杖とマントゆう服装だ。
同じように捕らえられた被害者かと思ったが、ゴブリン達が一斉にこの女性に向けて頭をさげたので違うと思った。
「私の名はサリア、ゴブリン村の村長よ」
「村長だと。ふざけるな人を裏切ってゴブリンの仲間になったというのか」
レイの罵声もサリアは涼しい顔して受け流す。
「あらあら元気な娘ね、裏切ったというか成り行きからそうなっただけどね。それと私はサンライン魔道学校の卒業生よ。仮にも先輩にその態度は無いんじゃないの」
「先輩だと……」
「証拠も有るわよ」
そういって見せたのは黄金でできた双頭龍のペンダントだった。
それはサンライン高等学校を卒業した証であった。
そして黄金で出来た双頭龍を授与されるのは首席卒業者のみである。
「そんなもの証拠になるものか、どうせ森で拾ったのだろ」
「疑り深い後輩ね、まあ簡単に信じられると逆に心配よね」
レイのことなどまるで子ども扱いだ。
「まあわたしの事を信じる信じないは別にいいわ、今から貴方達も家族になるのだから」
そういってサリアは豊満な胸を揺らす。
「家族になるだと」
「そうよ先ずはわたしのオッパイを飲んでもらうわ」
そう言って乳首をレイの口許に近づける。
サリアの乳はスイカぐらいの大きさで乳輪は黒く乳首は垂れ下がっている。
「飲みなさい、拒否してもいいけど家族にならないなら敵だから始末するよ」
「くっ…このぉっ!」
自由のきく足を思いっきり振り回し、レイは必死に抵抗する。
その足が幸運にも、虚をつかれたサリアにヒットする。
「や、やった…」
確かな手応えを感じたレイだったが、
「痛ったー…油断しちゃったとはいえ、私に攻撃を当てるとはね。」
痛みに顔を歪めるものの、先程と変わらずレイの前に佇むサリア。
「そんなっ!効いてない…」