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淫獄
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫獄 26

激しく突きまくられ、柔肌に食い込むほど絡みつかれながら、求められているのがうれしくて、快感が加速する。
一緒に気持ちよくなりたい。
すべてが愛しい。
そして何度も絶頂する。
気がつくと夢と現実の境界からもどっている。
そして霜月玲が快感をあたえる触手になりたいと願ったとき、霜月玲の肉体は現実世界から消え失せ、夢と現実の境界で「ぼっちゃま」の触手となった。
人は夢と現実との境界の快楽をあたえ続けられると消滅してしまうことを「ぼっちゃま」は理解した。
霜月玲が現実世界から消滅して、彼は心が奥底で孤独に耐えきれなくなりかけているのを察知できる能力を身につけた。
彼は霜月玲をとりこんでしまったことを後悔し続けている。
その彼がなぜ今でも夢と現実の境界へ人を誘い続けているのか。
彼は夢と現実の境界で同化してしまわないように注意しながら、さみしさを感じている人の孤独を癒している。
実際にセックスするわけではない。
だがセックス以上の過激な快楽の果てに人は孤独ではなく欲情や命はつながっていると感じるとき、なぜか幸せを感じる。
霜月玲が消滅したのち、彼は街に出た。
放浪者となった。
「ぼっちゃま」の夢と現実の境界は世界中の人々の淫らな願望とつながっている。
霜月玲は現実世界から消え失せて「贄」となった。
霊能力者桔梗は彼を「鬼子」と判断した。
「桔梗様……あ、あぁ、許してください」
霊場の修行場と呼ばれる山中で桔梗に不埒な行為をしようとしていた若い男は、洞窟の岩壁に体ごと押しつけられた状態で、白装束の着物の裾から勃起した性器を露出して、身動きできなくなっていた。
桔梗には視えていた。
男の肩をつかみ岩壁に押しつけ下半身を密着させている赤銅色の牝鬼が男の頭部にかぶりつき、ゆさゆさと乳房を揺らしながら男の精気を貪っている。
男には見えていない。
男がうめきながら、射精する。
精液が放たれてもなお勃起は衰えず……。
「一生勃たなくなるまで搾り取られなさい」
「待って下さい、うぅ……」
男に背をむけて洞窟の外に出た桔梗は朝の光のまぶしさに目を細めながら、全裸姿で色白の肌をさらして口元をほころばせた。
「おしおきが済んだら粥と水を与えなさい」
膝をついて白装束を捧げた初老の男にそう告げると手早く桔梗は着物をまとった。
修行者にまぎれて山の修行場に潜入して桔梗をレイプして脅そうたくらんでいた、若いチンピラが返り討ちにされた。
「ぼっちゃま」が人里離れた山奥にある修行場に訪れたのは、自分の能力が性欲が抑制されたら失せるのではないかと考えたからだった。
「人が消えた?」
「はい」

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