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陥落
官能リレー小説 - ファンタジー系

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陥落 14

古代人の遺物は高価で取引されている。
しかし見つけたら、そのまま置いて帰る。
「本物の蛇神の腕輪を一度見てみたいんですよ」
少年は宿屋のベットの上でエリーヌの髪を撫でながら言った。
エリーヌは蛇神の腕輪をめずらしい美術品ぐらいにしか思っていない。
腹ちがいの兄と姉ということになっている手下たちは、腕輪を見つけたら誰にどこで売りさばくか、酔ったエリーヌと少年が手をつないで宿屋に帰ったあとも、酒場で酒をあおりながらあおりながら相談していた。
売らなければ分け前にありつけないからだ。
ラウルは騎士団の諜報員の傭兵をたぶらかし、古代人の装飾品のありかを聞き出した。そして、さらに鑑定士の学者の未婚女性エリーヌを利用しようと近づいた。
エリーヌはラウルに夢中である。
ラウルの容姿は眉目秀麗。繊細で優しげな顔立ちをしている少年だが、もともとは吟遊詩人で、貴族たちに人に言えないような奉仕をして金を稼いでいた。
ラウルは闇商人から買った媚薬を勃起した性器にこっそりと塗りつけて、鑑定師エリーヌの舐めまくって濡らした肉花を貫いた。エリーヌの肉花の奥が熱く火照り、エリーヌはラウルの男性にしては華奢な体にしがみついてふるえる。
「エリーヌの中がしめつけてきて、すごく気持ちいい……」
「はぅん、あぁん、はずかしい、あぁっ、あっ、ああっ、ラウル!」
快感に眉をしかめて目を閉じて恋人の名を呼ぶエリーヌと、目を開いて真顔のラウル。ラウルの目は興奮からはほど遠く冷めきっていた。
ラウルがここぞとばかりに、腰を激しく打ちつけるように動かして、エリーヌを絶頂させようとする。
「あぅっ、あぁっ、んあっ、あっ、あぁっ、あぁん!」
ラウルは射精直前で性器を肉花から強引に引き抜くと、エリーヌの下腹部と恥丘の陰毛のしげみに白濁した精液を放つ。
そして快感の余韻が残るエリーヌを抱きしめ唇を重ねる。
「エリーヌ、僕はきみが好きだ」
キスのあとで囁く声はおだやかで優しい声色である。
ラウルはもっと歳上のたるみきった肥満した婦人にも同じように愛を囁き、妊娠させないように中に出さないように用心しながら性交してきた。
恋愛感情などなくても性交の快感は変わらない。
ただわずか時間の射精の快楽があるだけだと思っていた。
性交が終わっても眠りに落ちるまで甘えてくるエリーヌをうっとおしいと内心では思いつつ、我慢していた。

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